高い失業率
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/17 19:33 UTC 版)
ノーベル賞経済学者ジェームズ・ミードは、中央銀行は物価の安定を総需要管理の目標とすべきではないと唱える。間接税増税や負の交易条件ショックで物価に上昇圧力がかかる局面では、中央銀行の物価安定政策は労働者の賃金低下でもってその物価上昇を差し引きゼロにさせるからである。短期的には労働需要は非弾性的であるから、その局面では物価安定政策が原因で全ての産業分野で失業が起こると考えられる。 2013年Q4の各国の失業統計 5 10 15 20 25 30 5,000 10,000 15,000 20,000 ポルトガル スペイン イタリア ギリシャ ユーロ圏平均 フィンランド アイルランド ドイツ 失業率 (%) 失業者数(人) ミードの分析どおり、欧州中央銀行の物価安定政策によって加盟国が高い失業率を記録している。例えば2014年の段階でスペインの失業率は25%であり、20%以上の失業率が2017年までつづくと予測されている。同時期のスペインの若年失業率は53.8%である。また2014年6月のギリシャの失業率は27%であり、OECDの経済予測によれば2016年まで27%前後を推移するとみられている。2014年7月の、ユーロ圏の失業率は11.7%となっている。
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