Location via proxy:   [ UP ]  
[Report a bug]   [Manage cookies]                

AIM-65とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > AIM-65の意味・解説 

AIM-65

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2011/12/15 13:04 UTC 版)

AIM-65

AIM-65 は、ロックウェル・インターナショナル1976年に発売した高機能のワンボードマイコンであり、MOS 6502 を搭載していた。

目次

概要

AIM-65 は基本的に KIM-1 を拡張したものである。利用可能なソフトウェアとしては、機械語モニタBASICインタプリタ、アセンブラPascal、PL/65、Forth処理系があった。拡張部品としてフロッピーディスクコントローラもあった。

機械語モニタを含むROM上の標準ソフトウェアは Advanced Interactive Monitor と呼ばれ、ラインアセンブラ、逆アセンブラ、メモリおよびレジスタの内容表示機能、他のプログラムの起動機能などを備えていた。マスク不可割り込み(NMI)を使ったステップ実行も可能であった。コマンドプロンプトは "<" で、1文字のコマンドを受け付け、その文字と ">" を表示する。熱転写プリンタがONになっていると、それが一行として印字される。機械語モニタには各種サービスルーチンがあり、ソースコードと説明文書が添付されていた。

カセットテープ2台を制御可能で、大規模なアセンブリ言語プログラムを2パスのアセンブラROMを使って書くことが可能である。テキスト内のソースコードが入力テープに2回連続して書かれ、アセンブラが呼び出される。入力カセットテープはモーター制御によって起動・停止される。1回目のパスでは、シンボルテーブルが作成され RAM に格納される。2回目のパスでシンボルテーブルが翻訳され、出力用テープにコードが書かれ、このときもモーター制御が使われる。コードを RAM 上に格納せずに済むので、大きなプログラムでもアセンブル可能であった。しかし、RAM は4KBしかないため、シンボル名を短くする必要があった。

1981年、ロックウェルは表示を40桁に拡張した AIM-65/40 を発売した。

MTU は1978年、KIM-1 と AIM-65 で使える "Visible Memory" を発売した。これは、グラフィックディスプレイ機能を提供するものである。また、MTU は KIM-1 と AIM-65 でリアルタイム動作するシンセサイザーも発売している。これはデジタル-アナログ変換回路とソフトウェアによる4声のwavetable synthesisを組み合わせたものであった。

仕様

  • QWERTY配列のフルキーボード装備
  • 20桁の英数字LEDディスプレイ(16セグメント)
  • 20桁の熱転写プリンタ装備
  • RS-232 シリアル・インタフェース
  • 拡張コネクタ
  • 6522 VIA チップによるアプリケーションコネクタ(パラレル・インタフェース)
  • 4 KB RAM
  • 4 KB ROM/EPROMチップ用のソケットを5個装備

プログラミング

PL/65 は、ロックウェル・インターナショナルが AIM-65 向けに設計・実装したプログラミング言語である。[1]ALGOLPL/I の混合に基づき、6502 の使えるリソース量の限界に合わせるように単純化した言語であった。

脚注

  1. ^ Manual for PL/65 (Text)”. Motorola 680x0 Resources. 2006年6月23日閲覧。

外部リンク


「AIM 65」の例文・使い方・用例・文例

Weblio日本語例文用例辞書はプログラムで機械的に例文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

「AIM-65」に関係したコラム

  • 世界の株価指数一覧

    株価指数は、証券取引所に上場している銘柄を一定の基準で選出し、それらの銘柄の株価を一定の計算方法で算出したものです。例えば、日本の株価指数の日経平均株価(日経平均、日経225)は、東京証券取引所(東証...

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「AIM-65」の関連用語

AIM-65のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



AIM-65のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのAIM-65 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
Tanaka Corpusのコンテンツは、特に明示されている場合を除いて、次のライセンスに従います:
 Creative Commons Attribution (CC-BY) 2.0 France.
この対訳データはCreative Commons Attribution 3.0 Unportedでライセンスされています。
浜島書店 Catch a Wave
Copyright © 1995-2025 Hamajima Shoten, Publishers. All rights reserved.
株式会社ベネッセコーポレーション株式会社ベネッセコーポレーション
Copyright © Benesse Holdings, Inc. All rights reserved.
研究社研究社
Copyright (c) 1995-2025 Kenkyusha Co., Ltd. All rights reserved.
日本語WordNet日本語WordNet
日本語ワードネット1.1版 (C) 情報通信研究機構, 2009-2010 License All rights reserved.
WordNet 3.0 Copyright 2006 by Princeton University. All rights reserved. License
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
「斎藤和英大辞典」斎藤秀三郎著、日外アソシエーツ辞書編集部編
EDRDGEDRDG
This page uses the JMdict dictionary files. These files are the property of the Electronic Dictionary Research and Development Group, and are used in conformance with the Group's licence.

©2025 GRAS Group, Inc.RSS