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Abzuとは? わかりやすく解説

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ABZÛ

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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/03/20 10:18 UTC 版)

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ABZÛ
ジャンル 3Dアクションアドベンチャーゲーム
対応機種 Microsoft Windows
PlayStation 4
Xbox One
Nintendo Switch
開発元 Giant Squid英語版
発売元 505 Games
ディレクター Matt Nava
音楽 オースティン・ウィントリー
人数 1人
発売日 Win
2016年8月2日
PS4
2016年8月2日
2018年2月7日
Xbox One
2016年12月6日
Switch
2018年11月29日
2018年11月30日
2020年2月27日
対象年齢 CEROA(全年齢対象)
ESRBE(6歳以上)
PEGI7
USK6(6歳未満提供禁止)
ACB
[PS4, Xbox One] G
[Switch] PG
コンテンツ
アイコン
ESRB:Mild Fantasy Violence
PEGI:Fear, Violence
USK:Seltene Schreckmomente
ACB
[Xbox One] Violence, Very Mild Themes
[Switch] Scary Scenes
エンジン Unreal Engine 4
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ABZÛ』(アブズ)は、アメリカインディーゲームスタジオGiant Squid英語版が開発し505 Gamesより発売された3Dアクションアドベンチャーゲーム

プレイヤーはダイバーとなって深海へ潜り、多様な海洋生物の生息域や海底に築かれた遺跡を探索していく。作中には台詞やナレーションの類はなく、映像や音楽を通じて物語が表現される。

システム

本作の舞台は大きく7つのエリアに分かれ、これを順番に進んでいく構成になっている。エリアの通路の所々は何らかの理由で塞がれており、辺りを探索し仕掛けを作動させるなどして解決を図ることになる。一部では急流に乗って強制的に先へ進む。

各所には瞑想を行う場所があり、ダイバーがここを調べると周囲を泳ぐ生物を観察することができる。また、特定の場所に配置されている貝殻を見つける収集要素もある。

開発

開発元のGiant Squidは、『風ノ旅ビト』などで知られるゲーム開発会社thatgamecompany英語版でアートディレクターを務めていたMatt Navaが独立し新たに設立したスタジオで、本作が初の作品となる[1]。楽曲は、『風ノ旅ビト』の楽曲も手掛けたオースティン・ウィントリーが本作でも担当している[2]

Navaは以前から古代の文化に関する多くのドキュメンタリーを見たり本を読んだりしており、それらのアートワークや歴史に魅了されていた。そうした中で、シュメール神話アッカド神話に登場する海のアプスーについて知り、その興味深い概念やユニークな言葉の虜となった[3]。タイトルの『ABZÛ』はアプスーのシュメール語由来の表記「Abzu」とアッカド語由来の表記「Apsû」を組み合わせたもので[3]、公式サイトでは「知の海(the ocean of wisdom)」を意味すると記載されている[4]

評価

  • 2016ハリウッド・ミュージック・イン・メディア・アワード英語版 「Original Score - Video Game」ノミネート[5]
  • Movie Music UK Awards 2016 「Best Video Game Score」ノミネート
  • 2016 IFMCA英語版 Awards 「Best Original Score for a Video Game or Interactive Media」受賞[6]
  • 第20回D.I.C.E. Awards 「Outstanding Achievement in Original Music Composition」ノミネート[7]
  • 第15回G.A.N.G. Awards 「Music of the Year」「Best Original Soundtrack Album」「Best Original Vocal Song - Choral」受賞、「Best Original Instrumental」「Best Audio Mix」ノミネート[8]
  • 第13回英国アカデミー賞ゲーム部門英語版 「Artistic Achievement」「Music」ノミネート[9]

脚注

[脚注の使い方]
  1. ^ AAAスタジオとインディスタジオ、それぞれで共通する「アートと技術」の方向性【GDC2017レポート vol.1】”. CGWORLD.jp (2017年3月24日). 2021年2月18日閲覧。
  2. ^ Jeremy Peel (2016年9月21日). “海中探索アドベンチャー、『Abzu』の世界”. UNREAL ENGINE. 2021年2月18日閲覧。
  3. ^ a b Steve Haske (2016年9月27日). “How Abzû Makes Something Reverent Out of Fish and Water” (英語). Inverse. 2021年2月18日閲覧。
  4. ^ ABZÛ” (英語). 2021年2月18日閲覧。
  5. ^ 2016 Music In Visual Media Nominees” (英語). Hollywood Music In Media Awards. 2016年11月5日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年2月18日閲覧。
  6. ^ 2016 IFMCA Awards” (英語). IFMCA: International Film Music Critics Association. 2021年2月18日閲覧。
  7. ^ 「Overwatch」が“DICE Awards 2017”のGOTYを獲得、Uncharted 4とInsideを含む3作品がリードした部門別受賞作品まとめ”. doope! (2017年2月24日). 2021年2月18日閲覧。
  8. ^ 2017 G.A.N.G. Awards” (英語). Game Audio Network Guild (2017年3月3日). 2021年2月18日閲覧。
  9. ^ Games in 2017” (英語). BAFTA. 2021年2月18日閲覧。

外部リンク


アプスー

(Abzu から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/02/22 10:06 UTC 版)

アプスー

アプスーまたはアプス(apsû、abzu)は、シュメール神話アッカド神話において存在していたと伝えられる、地底の淡水のことである。湖、泉、川、井戸その他の淡水は、アプスーが源であると考えられていた。

シュメールのであるエンキアッカド語ではエア)は、人間が創造される以前からアブズ(アッカド語ではアプスー)の中に住んでいたと信じられていた。他に、エンキの妻ダムガルヌンナ、母ナンム、助言者イシムード、また門番のラハムをはじめとする様々な下僕が、アブズ(アプスー)の中に住んでいた。

都市エリドゥにおいては、エンキを祀る寺院はエアブズ(E-abzu、アブズの寺院の意)と呼ばれており、沼地の端部に位置していた[1]

バビロニアアッシリアの寺院においては、壁に囲まれた寺院の内部に置かれた聖水水槽もまた「アプスー」と呼ばれていた。宗教的な洗浄行為への使用を目的としたものとして、イスラム教モスクにおける、礼拝前の清浄(ウドゥー)のために中庭に設けられた泉や、キリスト教教会における洗礼盤などの先駆とみなされる可能性がある。

神としてのアプスー

アプスーは、アッシュールバニパルの図書館から写本が出土した、バビロニアの創世記神話である『エヌマ・エリシュ』においてのみ、神として描かれている。『エヌマ・エリシュ』において、アプスーは、最初に淡水から生じた神であり、塩水から生じた女神ティアマトの伴侶である。『エヌマ・エリシュ』の冒頭は、「上にある天は名づけられておらず、下にある地にもまた名がなかった時のこと…」で始まっており、淡水の海アプスーが存在し、「第一の者、すべてのものの父親」とされていたと続く。そして、すべてを生み出す母、塩水の海ティアマトとともに、互いに水をかき混ぜあっており、作物を生む地面はおろか、葦の生える沼地ですら存在しなかった、と伝える。

アプスーは、後のメソポタミアの神エンキ(エア)の原型であると考える見方もある。ジョセフ・キャンベル(Joseph Campbell)の社会政治学説がその中心である。キャンベルは次のように指摘する。「…そのような神話が物語ることは、(その土地・文明の)宗教が現実に置き換わっていった歴史である。」「宇宙の起源・神々の系図が主として意図することは、前から存在している神話・社会から提出される批判に対し、後から存在する支配者側の神話・社会秩序の立場から、効果的な反論を加えることである。」アッカド帝国および新バビロニアにおいて、神エンキは、神エアと同一視されていた。新しい支配者たちは、祭祀においては以前から存在していた神アプスーを外形的にいれながらも、存在感を薄めるという方法により「征服」を行ったのである。

脚注

[脚注の使い方]
  1. ^ Eridu in Sumerian Literature, Margaret Whitney Green, pages 180-182, Ph.D. dissertation, University of Chicago, 1975.

関連項目




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