Billboard JAPAN
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/08/29 10:16 UTC 版)
Billboard JAPAN(ビルボード・ジャパン)は、アメリカ合衆国の音楽チャート『ビルボード』の日本版[1]。
『ビルボード』の刊行会社より独占ライセンスを得て阪急阪神東宝グループの株式会社阪神コンテンツリンク(阪神電気鉄道の子会社)により運営されている[2][3][4][5][6]。
Hot 100(楽曲総合チャート)やHot Albums(アルバム総合チャート)、Artist100(アーティスト人気チャート)といった代表的[注釈 1]なものからTikTokやアニメソング、ボーカロイドなどの専門的なものまで、各種音楽チャートを発表している(後節参照)。
各チャートは毎週水曜日に発表される(Billboard.com(アメリカ版)では毎週木曜日に更新)。また、日本国外における日本楽曲のチャートは毎週木曜日に発表される。
歴史
2006年、アメリカの週刊音楽雑誌『ビルボード』の刊行会社と阪神コンテンツリンクが、日本におけるライセンス契約を締結[6]。
2007年夏、ライブハウス[注釈 2]「Billboard Live」(ビルボードライブ)が東京・大阪・福岡でオープンした[6][9](「阪神コンテンツリンク#ビルボード」も参照)。同時にウェブサイト「Billboard-japan.com」を開設した[10]。
また、阪神コンテンツリンクはアメリカのビルボードチャートを日本向けに販売するビジネスも展開していた。しかし、日本の音楽業界においてアメリカのチャートのニーズは低く、売上は不振となり、日本版チャートを立ち上げる方向になる[11][10][12][13]。
2008年2月28日からは日本版チャートの公開を開始した[14]。なお、アメリカ国外でビルボードの名を冠したチャートを発表する国はカナダ(2007年6月7日開始)に続いて世界で2ヶ国目となった。
2009年8月、福岡の音楽興行マーケットの縮小などを理由にライブハウス「ビルボードライブ福岡」が閉店[15]。
2010年代からは、ライブコンサート「ビルボードクラシックス」の全国展開も行っている[16]。
2018年3月、カフェ「ビルボードカフェ&ダイニング」が東京ミッドタウン日比谷に開店した[17]が、2020年8月2日に閉店した[18]。
2019年11月より、チャートの内容や音楽に関するニュースを解説するポッドキャストの配信が開始された[19]。
2020年7月、ライブハウス「Billboard Live」(ビルボードライブ)が横浜にオープン[20]。
2021年9月より、チャートデータにビデオリサーチの視聴率データとエム・データのTVメタデータを紐づけた新サービス『CHART insight Plus』を提供開始[21]。
2023年9月より、日本市場を除くグローバルチャート「Global Japan Songs Excl. Japan 」と世界各国の日本楽曲の人気チャート「Japan Songs(国名)」の発表を開始した[22][23][24]。
チャート
楽曲・シングル
チャート | 集計 | 順位 | 備考 |
---|---|---|---|
Hot 100 | CDセールス エアプレイ ストリーミング デジタル・ダウンロード 動画再生 カラオケ | 100 |
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Hot Overseas | 20 |
| |
Hot Animation | |||
Streaming Songs | ストリーミング | 100 |
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Download Songs | デジタル・ダウンロード |
| |
Top Singles Sales | CDセールス |
| |
Top User Generated Songs | 動画再生 | 20 |
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Heatseekers Songs | エアプレイ デジタル・ダウンロード ストリーミング 動画再生 |
| |
TikTok Weekly Top20 | TikTok |
| |
ニコニコ VOCALOID SONGS TOP20 | ニコニコ動画 |
| |
Global Japan Songs Excl. Japan | ストリーミング 動画再生 デジタル・ダウンロード |
| |
Japan Songs(国名) |
|
アルバム
チャート | 集計 | 順位 | 備考 |
---|---|---|---|
Hot Albums | CDセールス デジタル・ダウンロード | 100 |
|
Top Albums Sales | CDセールス |
| |
Download Albums | デジタル・ダウンロード |
|
アーティスト
チャート | 順位 | 集計 |
---|---|---|
Artist 100 | 100 |
|
Hot 100 Composers |
| |
Hot 100 Lyricists |
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過去に公表されていたチャート
チャート | 集計 | 順位 | 備考 |
---|---|---|---|
Digital and Airplay Overseas | デジタル・ダウンロード エアプレイ | 20 |
|
Top Overseas Soundtrack Albums | CDセールス |
| |
Top Independent Albums and Singles | CDセールス | 100 |
|
Adult Comtenporary Airplay | エアプレイ |
| |
Radio Songs | エアプレイ |
| |
Top Jazz Albums | CDセールス | 20 |
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Top Classical Albums |
| ||
TikTok HOT SONG Weekly Ranking | TikTok | ||
Hot Buzz Song | デジタル・ダウンロード 動画再生 | 10 |
|
ビルボード・ジャパン・ミュージック・アワード
ビルボード・ジャパン・ミュージック・アワード(Billboard JAPAN MUSIC AWARDS)は、ビルボード・ミュージック・アワードの日本版として2009年度より開始された音楽賞である。
その年度のビルボードジャパン1年間のチャートを元に、各チャートの年間1位に贈られる「チャート部門」、各チャートから1度でも1位を取ったアーティストをノミネート対象とし、インターネット及び携帯サイトでの一般投票で決められる「アーティスト部門」とその中の最多得票を獲得したアーティストに贈られる「アーティスト・オブ・ザ・イヤー」等で構成される。
NEXT FIRE
『NEXT FIRE』は、Billboard JAPANが動画プラットフォームのTikTokと共同で2020年10月から開始した音楽番組。新たに公開が始まった新人アーティストチャート「Heatseekers Songs」をもとに、TikTok LIVEを用いたアーティストによるライブの生配信や、収録インタビューを配信する[28]。
ライブハウス
脚注
注釈
出典
- ^ “Billboard Japan Unveils Chart Redesign, Opens Voting for Artist of the Year Ahead of Music Awards 2014”. ビルボード (2014年12月15日). 2016年4月15日閲覧。
- ^ Nielsen Business Media, Inc. (2011-01-08 - 2011-03-26). Billboard 8 January – 26 March 2011. Nielsen Business Media, Inc.. pp. 9–. ISSN 0006-2510
“Billboard Japan Music Awards Name Exile Artist Of The Year”. ビルボード (2011年3月1日). 2016年4月15日閲覧。
“CRISIS MANAGEMENT: MUSIC BIZ OFFERS SUPPORT TO JAPAN AFTER QUAKE”. ビルボード (2011年3月28日). 2016年4月15日閲覧。
Nielsen Business Media, Inc. (2011-01-08 - 2011-03-26). Billboard 8 January – 26 March 2011. Nielsen Business Media, Inc.. pp. 5–. ISSN 0006-2510 - ^ “'Billboard Live' Venues To Roll Out In Japan”. ビルボード (2006年9月14日). 2016年4月11日閲覧。
- ^ “'Billboard Live' Venues To Roll Out In Japan”. ビルボード (2006年9月14日). 2016年4月15日閲覧。
- ^ Nielsen Business Media, Inc. (18 August 2007). Billboard 18 August 2007. Nielsen Business Media, Inc.. pp. 34–. ISSN 0006-2510
- ^ a b c “阪神、ビルボードと提携 ライブハウスを来夏開業”. 共同通信 (2006年9月14日). 2013年11月3日時点のオリジナルよりアーカイブ。2016年4月15日閲覧。
- ^ 北口 2019, p. 120.
- ^ 北口 2019, p. 149.
- ^ “Billboard Brings Music to Japanese Ears”. Direct Marketing News (2006年10月4日). 2006年10月4日閲覧。
- ^ a b 北口 2019, p. 152.
- ^ 北口 2019, p. 148.
- ^ 北口 2019, p. 182.
- ^ 北口 2019, pp. 184–185.
- ^ “日本版ビルボードチャート始まる オンエア数も加味”. 朝日新聞社. 2008年3月2日時点のオリジナルよりアーカイブ。2016年4月15日閲覧。
- ^ ビルボードライブ福岡、今年8月閉店へ-景気低迷を受け業績伸びず、天神経済新聞、2009年5月11日。
- ^ 北口 2019, pp. 172–173.
- ^ 音楽好きにはたまらない!ビルボードカフェ&ダイニング1号店が東京ミッドタウン日比谷にオープン、プレシャス、2018年4月4日。
- ^ 東京ミッドタウン日比谷の「ビルボードカフェ&ダイニング」8/2をもって閉店、Musicman、2020年7月22日。
- ^ Podcast, Billboard JAPAN. “Billboard JAPAN Podcast”. Google Podcasts. 2021年1月17日閲覧。
- ^ “ビルボードライブ横浜がオープン!ここから始まる“伝説の夜”へ、ようこそ”. ビルボードジャパン. 2021年4月7日閲覧。
- ^ “Billboard JAPAN、チャートデータにビデオリサーチの視聴率データとエム・データのTVメタデータを紐づけた新サービス『CHART insight Plus』を提供開始”. ビルボードジャパン. 2022年12月14日閲覧。
- ^ “ビルボードジャパン、世界でヒットしている日本の楽曲チャートを発表開始(YOASOBIコメントあり)”. ビルボードジャパン. 2023年9月15日閲覧。
- ^ “ビルボードジャパンが新チャート開設、初回首位はYOASOBI「アイドル」”. 音楽ナタリー (ナターシャ). (2023年9月14日) 2023年9月15日閲覧。
- ^ “ビルボードジャパンが始める新たなグローバル・チャートとは?”. ビルボードジャパン. 2023年9月15日閲覧。
- ^ a b c “【ビルボード】ダウンロード&ストリーミング・チャートがローンチ、記念すべき1週目の1位は?”. Billboard Japan (2017年10月4日). 2017年10月5日閲覧。
- ^ “【TikTok年間楽曲ランキング2019】1位は岡崎体育「なにをやってもあかんわ」が獲得 TikTok発の新人アーティストら/音楽チャートへの影響も”. Billboard JAPAN. 2021年12月29日閲覧。
- ^ “TikTokとビルボードジャパン、新たな楽曲人気チャート「TikTok Weekly Top 20」を発表開始”. TikTok ニュースルーム. 2021年12月29日閲覧。
- ^ “NEXT FIRE”. www.billboard-japan.com. 2021年1月15日閲覧。
参考文献
- 北口正人『billboardを呼んできたサラリーマン 電鉄会社の傭兵たちが作った夢の棲家』ダイヤモンド・ビジネス企画/ダイヤモンド社、2019年。ISBN 978-4-478-08466-3。
関連項目
外部リンク
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「君の名は。 (アルバム)」の記事における「Billboard Japan」の解説
Billboard JAPANにおいてはHot Albumsにて4週連続、Top Albums Salesにて2週連続1位を獲得。一方、先行配信されていた「前前前世 (movie ver.)」も、映画公開とアルバムリリースに後押しされる形でHot Animationにおいて、10月24日付で関ジャニ∞「パノラマ」に首位を阻まれるまで8週連続で1位を守り続けた。また、Hot 100ではチャート・イン回数が13週目で総合首位を獲得した。年間チャートにおいてもアニメチャートとラジオ・エアプレイチャートの2部門において年間1位を獲得している。
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