BugBug
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/06/25 09:13 UTC 版)
この項目には性的な表現や記述が含まれます。 |
『BugBug』(バグバグ)は、辰巳出版発行のアダルトゲーム月刊誌である。
創刊号から2014年8月号まではサン出版グループ発行[1]、同年9月号から2019年4月号までは富士美出版発行、同年5月号から2021年8月号まではスコラマガジン発行であった。
沿革
1992年10月3日、前年にアダルトゲームの取り扱いを止めた『テクノポリス』(徳間書店)の元スタッフが中心となってサン出版より創刊。当初は『ログイン』や『コンプティーク』と同様、一般ゲームを中心に取り扱う一般向けパソコンゲーム雑誌であったが、売上が低調であったことから3号目の1993年1月号より刊行ペースを隔月刊に落とし、前年にメディアックスが創刊した『パソコンパラダイス』と同様のアダルトゲーム専門へと路線を変更。それ以後は、順調に売上を伸ばした。
リニューアル後4号目となる1993年7月号で再び月刊誌に戻るが、1994年4月号より再び隔月刊にペースダウンした後に1997年6月号で創刊以来3度目の月刊化を達成。それと並行し、編集部のフルDTP化・編集作業のフルデジタル化を行った。
2010年1月号より、背表紙に表紙イラストの縮小版を掲載している。
2013年2月号より、隔月でDVD-ROMを付録している。
2014年8月号でサン出版グループのマガジン・マガジン社を離れ、同年9月号以降は富士美出版へ移籍した。
2016年2月号より、DVD-ROMが毎号付録となる。
2016年10月号より、電子書籍版(Amazon Kindle・DMM.com)も本誌発売から1週間ほど遅れて発売するようになっている。電子書籍版に付録DVDのデータは付属しない。
2019年4月、富士美出版がスコラマガジンと合併。同年5月号から発行元がスコラマガジンに移行した。
2021年6月、辰巳出版がスコラマガジンを吸収合併[2]。同年9月号から発行元が辰巳出版に移行した[3]。
概要
2008年4月号までは女性向けゲームソフトの紹介記事を毎月1ページ掲載していた。
1998年以降の表紙イラストを人気アニメーターである黒田和也が担当していることから、2006年9月号ではキャラクターデザインと作画監督を黒田が担当したアダルトアニメ版『そらのいろ、みずのいろ』上巻の独占特集を巻頭12ページに渡って掲載(原作が2年前の2004年に発売された旧作であるにもかかわらず、表紙イラストもそのヒロインで飾るほどの念の入りようであった)。
2007年2月号では通算150号を記念して各ソフトハウスからの描き下ろし祝辞壁紙や新作体験版などに加え、黒田によるこれまでの表紙イラストの幾つかをパソコン用壁紙データとして収録した初のトールケース付きDVDを付録。また、同年11月号では創刊15周年記念として2008年2月号より開始の連載企画『15美少女漂流記』を発表。これは、『つよきす』などで知られるゲームクリエイターのタカヒロがプロフィール設定やミニエピソード執筆を担当した15人の美少女達を黒田が表紙イラストで1年間描き下ろしていく一方、ライターが彼女達に焦点を当てたミニノベルを、イラストレーターがその挿絵を、漫画家が4コマ漫画を連載していくというもの。後には、これを元にしたドラマCDやアダルトアニメも制作された。
2012年11月号では創刊20周年記念として『15美少女漂流記』に代わる新たな連載企画『20世紀美少女』を発表。ゲームシナリオライター集団「企画屋」の丸戸史明が、プロデュースを担当している。
なお、本誌特有の表現として美少女ゲームを「美しょゲー」と省略している。
前述のとおり2014年9月号以降は富士美出版へ移籍したが、これはマガジン・マガジン社が社長交代などの組織変更に際して成人男性向けの商品を撤廃することとなり、『BugBug』が編集部ごと富士美出版に受け入れてもらったためである[4]。
2020年4月24日にBugBug発の初ネット企画「BugBug.NEWS」が始動した[5]。
表紙イラストレーター
- 北久保弘之 - 創刊号(1992年11月号)〜1992年12月号
- 好実昭博 - 1993年1月号〜1997年6月号(1995年2月号を除く)
- 大越秀武 - 1995年2月号(好実のスケジュール調整がつかず代役)
- 介錯 - 1997年7月号〜1998年6月号
- 黒田和也 - 1998年7月号〜2018年12月号、2019年以降の奇数月(偶数月は美少女ゲームの原画家によるメインヒロインの描き下ろし)
目次イラストレーター
- 大越秀武 - 1994年〜2008年1月号
- 牧田良信 - 2008年2月号〜
増刊
- BugBugコミック&ノベルス傑作選 - 『BugBug』本誌で掲載した漫画や小説から数タイトルを再録及び描き下ろし分を掲載。
- BugBug攻略idol - アダルトゲーム攻略専門誌。略称は「BKI」、前身は『攻略電脳idol』。
- 攻略電脳idol - 上記の総集編。上記の前身とはまた別物。
- BugBug SUPER REMIX - 『BugBug』本誌で掲載したアダルトゲームの記事を再録。前身は『電脳美少女組』。現在は休刊。
- BugBug 萌えエロSP - 業界初のコンビニエンスストア専売(一般書店へは卸されない)増刊。
姉妹誌
- DVD BugBug - アダルトアニメ専門誌。18禁DVDPGの記事も取り扱ってはいるが、あくまでデモ程度。
- GAMEピアス - ボーイズラブゲーム情報誌。
- Comic BugBug - 成人向け漫画雑誌。5号で休刊。連載漫画の一部はBugBug本誌の巻末へ移行された。
同人誌・その他
- BugBug創刊準備号 - 下記の『裏BugBug』に表紙のモノクロ写真が掲載されているが詳細は不明。
- 裏BugBug - 編集部が2001年のコミックマーケット60で発行。表紙が『BugBug』本誌2001年8月号のパロディーとなっている。
出典
- ^ サン出版、もしくは関連会社のマガジン・マガジン社。時期により変遷がある。
- ^ “辰巳出版、関連会社のスコラマガジンを吸収合併”. オタク産業通信 (あまた). (2021年6月17日) 2021年8月3日閲覧。
- ^ “【BugBug】SF四季シリーズ最終作『ふゆから、くるる。』巻頭大特集!! 噂の新ブランドAino+Linksインタビューも!! BugBug9月号は本日発売!!”. BugBug.NEWS (スコラマガジン). (2021年8月3日) 2021年8月3日閲覧。
- ^ ホワイト企業過ぎて痺れた!? 老舗エロゲー雑誌「BugBug」が編集部も一緒に富士美出版に移籍|おたぽる
- ^ “BugBug発の初ネット企画「BugBug.NEWS」がいよいよスタート!!”. 2020年4月25日閲覧。
関連項目
- TECH GIAN
- メガストア
- テクノポリス (雑誌)
- PC Angel neo
- 黒田和也
- 大石コウ
- 15美少女漂流記
- 立川談之助 - ゲームレビューを執筆
外部リンク
- 公式サイト
- BugBug.NEWS
- BugBug編集部 (@bugbug_info) - Twitter
BugBug
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/04 15:17 UTC 版)
「SISTERS 〜夏の最後の日〜」の記事における「BugBug」の解説
2011年4月号から同年6月号まで製品版発売記念の漫画版が連載されたうえ、同年6月号では神坂公平の描き下ろしイラストやスタッフへのインタビューなどを含めた全12ページの特集も組まれた。また、同年12月号から2012年5月号まで関町台風の著筆と滝美梨香の挿絵による小説版が連載された(漫画版と小説版の詳細は#番外編を参照)。これを記念し、2011年12月号の滝美梨香による短編漫画『真理子ちゃんがイク!!』は、晶が漫画本編のグラビア雑誌を誌面ジャックしてヘアヌード姿を披露するという内容になっている。
※この「BugBug」の解説は、「SISTERS 〜夏の最後の日〜」の解説の一部です。
「BugBug」を含む「SISTERS 〜夏の最後の日〜」の記事については、「SISTERS 〜夏の最後の日〜」の概要を参照ください。
固有名詞の分類
- BugBugのページへのリンク