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GT2とは? わかりやすく解説

グループGT2

(GT2 から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/12/06 18:04 UTC 版)

全日本スポーツカー耐久選手権でのポルシェ・911(997)

グループGT2(グループジーティーツー)は、自動車レースに使用する競技車両のカテゴリーの1つである。1999年で旧GT1が消滅し、旧GT2車両がGT1に改称しトップカテゴリーに設定された際に下位カテゴリーとして設立された。FIAによる正式な呼称は「Groupe GT2(仏語:グループ GT2)」であるが、日本国内ではあまり一般的な呼び方ではなく、「GT2クラス」もしく「FIA GT2」などと呼ぶことがほとんどである。

概要

市販スポーツカーを改造した車両がホモロゲーション(公認)の対象となる。改造範囲がGT1マシンにくらべて狭く、より市販車に近い[1]。世界のGTレースでワークス・プライベーター問わず運用された。しかし勝てるマシンが限られたことから人気が衰退し、後にフランス西部自動車クラブ(ACO)が耐久レース向けのLM-GTEとして発展させたものを引き継ぐ形となった。

その後、ブランパンGTシリーズ(後のGTワールドチャレンジ)を運営するSROモータースポーツグループが「GT2」の名称を復活させることを発表[2]。2021年よりGTワールドチャレンジ・ヨーロッパの併催イベントとしてGT2ヨーロピアンシリーズ英語版が開催されているほか、いくつかの地域でレースが行われている。

歴史

  • 1999年 - 旧GT1の消滅により、旧GT2がGTカーのトップカテゴリーとなった際に設立[3]
  • 2005年 - クラス名を"GT2"に変更
  • 2010年 - レギュレーション変更、最低重量が増加。FIA GT2ヨーロッパ選手権として開催予定だったが、エントリーが集まらずFIAタイトルを冠する選手権としてのGT2カテゴリーが消滅
  • 2011年 - クラス名を"LM-GTE"に変更
  • 2018年 - SROにより"GT2"の名称が復活[2]

レギュレーション

BMW M3 GT2

エンジン(排気量)

  • NA
    • 8Lまで(1999~2009)|5.5Lまで(2010~)
  • ターボ
    • 6Lまで(1999~2009)|4Lまで(2010~)

最低重量

  • 1,100kg(1999~2009)|1,145kg or 1,245kg(2010~)

駆動系、足回り

燃料タンク最大容量

  • 100L(1999~2009) | 90L(2010~)

導入を許可していたレース一覧[4]

ロータス・エヴォーラ GTE

ホモロゲーション取得車両一覧(GT2規定)

マニュファクチャラー 車種 画像 出典・備考
アストンマーティン V8 ヴァンテージ GT2 2008–2011
BMW M3 GTR (E36) 1999–2000
M3 GT (E46) 2000–2003
M3 GTR (E46) 2001–2006
M3 GT (E92) 2009–2012
シボレー コルベット LM-GT (C5) 2001-2005
コルベット ZR1 C6.R 2009-2013
フェラーリ 360モデナ N-GT 2000-2002
360モデナ GT 2002-2004
360モデナ GTC 2004-2005
430 GT/GTC 2006-2010
フォード GT (Mk.Ⅶ) 2008-2011
ジャガー XKR 2010-2011
ランボルギーニ ガヤルド LP560 GT2 2009-2011
パノス エスペラント GT-LM 2003-2009
アブルッツィ GT2 2011
ポルシェ 911 GT3 R (996.1) 1999-2000
911 GT3 RS (996.1) 2001-2003
911GT3 RSR (996.2) 2004–2005
911GT3 RSR (997) 2006–2012
スパイカー C8 ダブル-12R 2002-2003
C8 スパイダー GT2-R 2005-2007
C8 ラビオレット GT2-R 2008-2010

参考文献

脚注

  1. ^ それでもGT3よりは改造範囲が広い
  2. ^ a b “GT2”のネーミングが復活。SROが700馬力級の新カテゴリーを創設へ - オートスポーツ・2018年8月2日
  3. ^ ル・マンでは"GT"として、FIA GT選手権では1年遅れで"N-GT"として設立。
  4. ^ SUPER GTでも出場可能だがあくまで特認車扱いの為除外

関連項目

外部リンク


GT2

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/25 23:02 UTC 版)

1994年のル・マン24時間レース」の記事における「GT2」の解説

GT1より制約厳しくこれまでのGTカークラスに似ていた。エンジン換装許されず、最低車両重量は1,050kg、タイヤサイズ制約があった。出力450馬力程度燃料タンク120L。 ポルシェ・911ホンダ・NSXロータス・エスプリフェラーリ348LMヴェンチュリー・400GTRなど21台が出場した。 特に注目されたのはホンダ・NSXで、ホンダチューニングされ、マシン製作はイギリスTCプロトタイプレース運営クレマー・レーシング国際的なチームで、GT2クラス優勝目標としていた。クレマー・ホンダ・レーシングからアルミン・ハーネ/ベルトラン・ガショー/クリストフ・ブシュー組、清水和夫/フィリップ・ファーブル/岡田秀樹組。もう1台はチーム国光とのジョイントチームであるクレマー・ホンダ・チーム国光からのエントリーで、高橋国光/土屋圭市/飯田章であった

※この「GT2」の解説は、「1994年のル・マン24時間レース」の解説の一部です。
「GT2」を含む「1994年のル・マン24時間レース」の記事については、「1994年のル・マン24時間レース」の概要を参照ください。

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