Location via proxy:   [ UP ]  
[Report a bug]   [Manage cookies]                

IBM PC/ATとは? わかりやすく解説

PC/AT

(IBM PC/AT から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/05/28 23:35 UTC 版)

ナビゲーションに移動 検索に移動
IBM PC AT (IBM 5170)
製造元 IBM
種別 パーソナルコンピュータ
発売日 1984年8月14日[1][2]
販売期間 (販売終了 1987年4月2日[3])
OS IBM BASIC / PC DOS 3.0 / OS/2 1.0
CPU Intel 80286 6, 8MHz
メモリ 256KB - 16MB
ストレージ 20MB HDD, 1.2MB 5.25インチ フロッピーディスク
ディスプレイ EGA
前世代ハード
次世代ハード
関連商品 IBM PC互換機

IBM PC AT(IBMピーシーエーティー、英語: IBM Personal Computer AT)は1984年IBMが発売したパーソナルコンピュータ。型番は「IBM 5170」。略称はPC ATPC/ATAT等。前身はIBM PC XT、後継はIBM PS/2。なお当アーキテクチャを継承した各社による製品群はPC/AT互換機を参照。

呼称

正式名称は「IBM Personal Computer AT」、型番は「IBM 5170」である。ATはAdvanced Technology(先進技術)を意味する。

概要

PC/ATは、IBM PCおよびIBM PC XTの後継機種として登場した。Intel 80286を搭載し、システムバス(拡張スロット)を16ビット化(ATバス。後にISAとして規定された)し、ビデオ(グラフィック)にEGAを搭載した。

初代IBM PCと同様に、オープンアーキテクチャを採用し、内部仕様の多くが公開されたため、CompaqDellなど多くのメーカーからPC/AT互換機が発売された。

PC/AT及びその互換機のキラーアプリケーションともいえるソフトウェアが、表計算ソフトLotus 1-2-3」であった。アメリカ合衆国では、税務計算の必要性やApple II用アプリケーション「VisiCalc」などのヒットなど、表計算ソフトが受け入れられる下地があった。「1-2-3」は1983年にIBM PC用のアプリケーション(8086のリアルモードで稼働)として登場したが、R3ではPC/AT以降に特化したモード(80286のプロテクトモード)が追加された。PC/ATの性能をフルに引き出すことで、互換性を重視した「Microsoft Multiplan」をはるかに凌駕する再計算スピードや、豊富なアドオンによるカスタマイズ性の高さをセールスポイントとしてアピールし、大ベストセラーとなった。互換機メーカは、PC/ATとの互換性よりも「1-2-3互換」(1-2-3 Compatible)を売りにするほどであった。

マイクロソフトは、IBMによるPC DOSの権利譲渡の要求を頑なに拒んだ。逆に、自社ブランド (MS-DOS) でのオペレーティングシステム (OS) の各社へのOEM供給や単独販売を行うようになった。これにより、MS-DOSはCP/M-86との競争に勝利し、また互換機によるIBM純正機の市場シェア低下という結果をもたらしたのである。これに対し、IBMは失った市場を取り戻す為、IBM PS/2によりクローズドアーキテクチャ路線への方向転換を画策したのだが、その時には既に、市場はAT一色に染まっていた[要出典]

基本仕様

歴史

脚注

  1. ^ Somerson, Paul (Nov 13, 1984). “AT the Party”. PC Magazine: 123. http://books.google.com/books?id=-Ukz6hjZEA4C&pg=PA117#v=onepage&q&f=false 2014年7月5日閲覧。. 
  2. ^ 日本では1985年11月25日だが、法人販売のみで、個人を含めた一般販売はされなかった。「日本IBM、「PC」日本でも発売―直販・特約店ルートで。」『日経産業新聞』 1985年11月26日、7面。
  3. ^ IBM PC AT at Vintage Computer

関連項目

外部リンク


IBM PC/AT

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/04 23:11 UTC 版)

Intel 80286」の記事における「IBM PC/AT」の解説

80286搭載したIBM PC/ATではキーボードコントローラのI/Oリセット機能搭載されていた。これはI/Oポート64hにあり、通例はFEhを書き込みそのbit0を0にすることでリセット動作となる。これに先立ち当該プログラムリセット後に処理を再開するアドレスCS:IPBIOS Data Areaの0040:0067hに保存するそれ以外スタック位置(SS:SP)などプログラム動作継続必要な情報当該プログラム自身データ領域などに保存する次にリセット後の動作決めるシャットダウンコードをRTC不揮発CMOSメモリオフセット0FhにI/Oポート70h, 71hを使用して書き込む。5を書き込めばリアルモードへの復帰、0を書き込めば通常の電源ON、またはリセットスイッチ押下である。プロテクトモードから戻るとBIOSBIOS Data Area保存したアドレスから当該プログラムの実行再開させる。当該プログラムはあらかじめ保存しておいたスタック位置などの情報を戻す。

※この「IBM PC/AT」の解説は、「Intel 80286」の解説の一部です。
「IBM PC/AT」を含む「Intel 80286」の記事については、「Intel 80286」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「IBM PC/AT」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ

「IBM PC/AT」の例文・使い方・用例・文例

Weblio日本語例文用例辞書はプログラムで機械的に例文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「IBM PC/AT」の関連用語

IBM PC/ATのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



IBM PC/ATのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのPC/AT (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、WikipediaのIntel 80286 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。
Tanaka Corpusのコンテンツは、特に明示されている場合を除いて、次のライセンスに従います:
 Creative Commons Attribution (CC-BY) 2.0 France.
この対訳データはCreative Commons Attribution 3.0 Unportedでライセンスされています。
浜島書店 Catch a Wave
Copyright © 1995-2025 Hamajima Shoten, Publishers. All rights reserved.
株式会社ベネッセコーポレーション株式会社ベネッセコーポレーション
Copyright © Benesse Holdings, Inc. All rights reserved.
研究社研究社
Copyright (c) 1995-2025 Kenkyusha Co., Ltd. All rights reserved.
日本語WordNet日本語WordNet
日本語ワードネット1.1版 (C) 情報通信研究機構, 2009-2010 License All rights reserved.
WordNet 3.0 Copyright 2006 by Princeton University. All rights reserved. License
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
「斎藤和英大辞典」斎藤秀三郎著、日外アソシエーツ辞書編集部編
EDRDGEDRDG
This page uses the JMdict dictionary files. These files are the property of the Electronic Dictionary Research and Development Group, and are used in conformance with the Group's licence.

©2025 GRAS Group, Inc.RSS