ND16問題(ND18問題)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/18 04:03 UTC 版)
「日本における衛星放送」の記事における「ND16問題(ND18問題)」の解説
「中間周波数#電波障害」も参照 家庭用PHSまたはDECTコードレス電話の電波と干渉し、特定のチャンネルが映りにくくなったり、ブロックノイズが乗ったりする問題が散見される。家庭用PHSは日本では2021年にサービスを終了したが、DECT機器については依然として問題が残る。 ND16トランスポンダー収容下のCSチャンネル(前述の表参照)の一部に現象が生じる。ND16は12.5710GHzであり、同軸ケーブルに流すためにダウンコンバートするが、その先の周波数が1.893GHzと、ちょうど日本国内でPHS/DECTが発する1.9GHz帯の電波とが漏洩電波で混信してしまう(BS-IF/CS-IF(周波数変換)参照)。漏洩環境によっては、ND16/ND18トランスポンダー配下の、一方または両方に混信する場合もある(なおND18は、12.611GHzから1.933GHzにダウンコンバートされ、これは携帯電話(IMT-2000、KDDI・auの帯域であった)。 対策としては、同軸ケーブル、端子、分配器など配線をすべて高シールド、F型接栓(場合によっては壁コンセント内まで含む)化したり、コードレス親機を同軸ケーブル系から数m - 10m以上離す、コードレス親機からの電波を弱めるためにアルミ箔などを親機のアンテナ近傍に置いて遮蔽する、などがあるが、無線従事者以外の一般消費者が調整するには、やや困難がある。 BSデジタル放送では、BS21・23が変換先の1.5GHz帯で同じ帯域を使用するソフトバンクモバイル(当時)のULTRA SPEED(2018年1月31日サービス終了)との混信が発生しているが、こちらは逆に、ULTRA SPEEDの方に無線通信障害が発生していた(詳細は1.5GHz帯を参照のこと)。
※この「ND16問題(ND18問題)」の解説は、「日本における衛星放送」の解説の一部です。
「ND16問題(ND18問題)」を含む「日本における衛星放送」の記事については、「日本における衛星放送」の概要を参照ください。
- ND16問題のページへのリンク