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NOISEとは? わかりやすく解説

ノイズ【noise】

読み方:のいず

耳障りな音。騒音雑音。特に、電話・ステレオ・テレビ・ラジオなどの電気的雑音

コンピューターで、電気信号乱れまた、それによるデータ混乱など。

デジタルカメラビデオカメラなどで生じ画像乱れ搭載するイメージセンサー回路実装起因する場合暗部に本来ない色(偽色)が発生した画像にざらつきが生じたりする。長時間露出高感度撮影をすると目立つことが多い。ほかに、画像処理過程生じモスキートノイズブロックノイズがある。

アナログテレビで、電気信号乱れによる画像乱れ画面全体生じ白く小さな多数の点。→スノーノイズ


ノイズ

【英】noise

ノイズとは、「雑音」を意味する英語で、不要な音や情報一般のことである。特に電気通信分野において扱われることが多い。

通信に関するノイズは、多く場合機器から漏れた電磁波を他の機器が拾うことによって発生する例えば、高い周波数使用している電子レンジのような機器によって、信号妨害され正常なデータ受信できなくなることがある航空機などでは、操縦用の電子機器誤動作起こさないように、乗客に対してパソコン携帯電話使用制限している。

ノイズは、他の機器からだけでなく、機器自体内部回路発熱によっても発生するこのようなノイズは熱雑音とも呼ばれる

電気通信分野において、本来伝送したい情報信号)とそれに混入するノイズ(雑音)の比率SN比呼ばれている。デジタル信号伝送場合CN比と呼ぶことも多い。

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ノイズ


騒音

英語 noise

望ましくない音、すなわち車内外の人の会話音楽鑑賞などを妨害したり、生活に障害苦痛与えたりする音。騒音はJIS規定する騒音計計測される騒音レベルで表すことができる。自動車の騒音は車内騒音車外騒音とに分けて扱われるいずれも自動車の運転条件と、聞く人の位置によってそのレベル異なるので、例え車内騒音では100km/h定常走行運転席の騒音というように条件明確にして扱う必要がある公害関係する車外騒音については、計測lの条件法的に規定されている。

参照 車内騒音車外騒音騒音レベル
※「大車林」の内容は、発行日である2004年時点の情報となっております。

雑音

読み方ざつおん
【英】: noise

反射地震探査法では、地下地層境界からの反射波を“信号”と定義しそれ以外波動を“雑音”と定義している。重複反射回折波屈折波、屈折反射波表面波爆破によって生じ爆破近傍の雑振動自然地動、風、人工振動高圧線誘導のほか測定機特性に基づく雑音はすべて“雑音”の範疇はんちゅう}に入る。反射法地震探査測定上および解析解釈上好ましくない波動振動いわゆる雑音と定義されているが、一次反射波以外の地震波動でも地質構造解釈上、極めて有益な情報なり得る場合が多いので、定義上は“雑音”であっても扱い方次第実質上の信号”となる。地震波記録上、一次反射波強さ振幅大きさ)に対する他のすべての雑音波の強さ比率を“信号対雑音比”( S/N 比signal-to-noise ratio)と呼んで反射波の質評価の基準とするが、統計的・確率論的扱い方によってその定義は多少異なってくる。

そうおん 騒音 noise


NOiSE

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/10/14 04:40 UTC 版)

NOiSE』(ノイズ)は弐瓶勉SFアクション漫画。『アフタヌーンシーズン増刊』(講談社)にて第2号から第7号まで掲載された。本作は、商業誌デビュー以前のアフタヌーン四季賞への投稿作品(佳作・雑誌未掲載。同賞に入選したデビュー作『BLAME』以前の投稿作)をベースとしてリメイクされた作品である。

本作品『NOiSE』の世界観は、長編作品である『BLAME!』の数千年前という設定になっており、2つの作品世界は完全に繋がっている。本作では『BLAME!』の世界を変容させてしまった「厄災」の発端が描かれる。

第1章と最後の11ページを除いてスクリーントーンが用いられておらず、ペンの筆致だけで質感の表現が試みられている。また、第5章は収録に際して大幅なページの追加とコマ割り構成の変更が行われている。

主要な登場人物

裾野結(すその むすび)
本作の主人公。児童課に所属する警察官の女性。連続児童誘拐事件の捜査を担当している。
捜査の渦中で相棒のクローサーを失い、警察官を罷免、市民権の停止などの逆境に遭いながらも、犯罪者である「教団」の壊滅に執念を燃やす。
度重なる教団の刺客による襲撃でついに死亡するが、セーフガードの手でその超技術力により復活。ネットスフィアの意思に沿うよう洗脳される直前で、クローサーの助力により脱出。
珪素生物と同様の技術によって不老不死の戦闘生命体となった彼女は、以後数十世紀にわたって教団勢力と戦い続ける。
クローサー
児童課の警察官の男性。とコンビを組んで、児童誘拐事件の捜査にあたる。
教団の関連施設を捜査中に誘拐され行方不明となったあと、教団の「儀式」によって異形の生物へと変容させられてしまう。正気を失ってに襲いかかるも、謎の「剣」の一撃により破壊された。
完全に死亡したと思われていた彼だが、ネットワーク上にその意識のみを残留させて存在し続けていた。ネットスフィアの戦闘要員として洗脳寸前であったにアクセスし、彼女の覚醒と脱出に成功。以後、永きに渡って彼女のサポートをしていく。

用語解説

物語の序盤でが武器商から購入した正体不明の武器。やや反りのある幅広の短い刀身だが刃は付いておらず、鞘を払った状態ではに近い外観を持つ。刀身には「SG」という文字とセーフガードのシンボルマークの刻印がなされる。特定条件下で柄のスイッチを入れることによって起動する。当初は用途、用法ともに不明であったが、「教団」が呼び出した怪物に反応して起動可能となった。その威力は凄まじく、横薙ぎに振り切った衝撃で階層都市のフロアごと破壊してしまうほどである。
『BLAME!』では珪素生物がこれに似た武器を装備している様子が描かれている。
教団
セーフガードから盗んだ「人体を珪素基系物質で再構築する技術」を用いて「儀式」を行うカルト教団。ネット端末移植を受けていない子供を誘拐して人体実験を行っていた。本作終盤に「カオスへの殉教」を達成して人間とは異なる生物種に姿を変えたとの事(『BLAME!』に登場する珪素生物の前身)。
高速路線警備保障社
都市の鉄道車両の運行を維持する組織。実行部隊は重火器で武装しており、処刑権限を持つ。
教団の刺客の襲撃によって車両とホームが破壊された際に、「私設物損壊罪」との罪状でを拘留するが、教団の刺客の追撃に巻き込まれて現場の部隊は壊滅する。
ネット端末移植(ネットたんまつインプラント)
サイバーパンクにおいてよく見られる、脳を直接ネットワークに繋げる為のインプラントの事。この世界ではネット端末移植のない人間はインフラ設備の利用が限定的となる。
ネットスフィア
作中の世界の行政機関である「統治局」から公共サービスの運営を任されている存在。全てのネット接続企業を統合するという計画を実行し、完全なネットワーク管理による社会の構築を目指す。
セーフガード
ネットスフィア及びネットの入会者の安全を守る為に設立された組織。「ネット端末移植を持たない者を積極的に排除する」と明言する。

あらすじ

第1章:降魔術

子供達の誘拐事件を追っていた児童課の警察官裾野結クローサーは、人体実験により頭部に器機を差し込まれた遺体を荒廃した都市の一角で発見する。動揺を抑えられない結を一人残し、クローサーは何者かに連れ去られて姿を消す。

同僚が行方不明になった責任から上司に銃の使用を制限された結は、代用の武器を手に入れる為日頃取り締まっている武器商を訪れる。彼女はそこで見つけた「剣」に何故か心引かれ、サブマシンガンと共に購入する。

再び現場を訪れた彼女の前にに似た奇怪な覆面をかぶった小人が現れ、彼女の足元へクローサーの顔面の皮を投げつける。笑いながら走り去る小人を追う彼女が辿り着いたのは、巨大な円筒状の器機が並び轟音に包まれたフロア。そして、十字架に掲げられ機械が繋がれ、変わり果てた姿のクローサーだった。山羊の頭蓋骨型の仮面をかぶった司祭は器機のスイッチを押し、クローサーの身体を無機質で表情を持たない異形に変質させた。

襲い掛かる元クローサーに対し結は銃器の引き金を引くが、命中した弾丸は全く傷を付けられなかった。絶体絶命の窮地の彼女が咄嗟に「剣」の柄のスイッチに触れた時、突如「剣の刀身」から輝きが溢れ出た。結が振りぬいた剣から迸った光は異形と化したクローサーだけでなく、フロア内の巨大器機の全て、それらを内包する建築物ごと両断、破壊した。

「ネットのカオスの力を呼び出した」と言い放っていた司祭の属する教団。その壊滅を結は誓う。

第2章:暗殺者

先の建造物の破壊の一件によって、結の警察官としての特権は全て剥奪された。その勧告を受け家路に着くが、家は警告として教団に荒らされていた。また剣の手がかりを知る武器商も殺されていた。

その後電車に乗る結。そこにはフードを被った男と大きな箱がいた。箱を弄った後、フードの男は駅に降りる。電車に乗っている結はすれ違いざまにフードの男があの山羊の司祭であると気づく。そして箱の中身は変わり果てた二人の赤子と機器の群れだった。時限式のスイッチが入り、赤子たちはクローサーの時と同じく双頭の異形に変化する。

剣の力を振るうべく、電車を飛び降りて広い場所を探す結だったが、異形が行った車両とホームの破壊を結の行為と勘違いした警備部隊により取り押さえられる。その直後、双頭の異形が結を追って現れる。驚いた警備部隊は重火器で破壊を試みるが、双頭の異形の持つ武器の前に壊滅状態となる。

手錠で拘束されていた結だったが、剣で手錠を切ることに成功し、刀身の出力が調節できることを知る。そして双頭の異形が警備部隊を一掃しようとする隙をつき、一刀両断に破壊した。

涙を流しながらも、結は教団の壊滅に人生を懸けることを再び強く誓う。

第3章:ネット端末移植

結は教団の情報を得る為、最下層にある旧市街へと赴く。そこで誘拐現場を目撃したという子供の情報を得る。子供に会いに行くため、最下層を歩く結。そこで会った子供はネット端末移植を受けていた。この地区の子供のほとんどは高価なネット端末移植を受けておらず、そして教団が誘拐したのはいずれも移植を受けていない子供だけだったのだ。

第4章:贄

単身、独自に調査を続ける結。だが、ある日突然、都市の公共サービスを利用できなくなってしまう。統治局の質問センターに問い合わせたが、「裾野結様というお名前での市民登録は存在しておりません」と、にべも無い。どうやら、何者かに市民権を抹消されたようだ。

すると、そこへ公衆電話のけたたましいベル音が鳴り響く。訝しみながらも、受話器に手を伸ばす結。電話の相手は教団に殺害されたはずのクローサーだった。彼は、かの一件で肉体を失いながらも、意識をネットスフィアに残存させ生き続けていたのだ。

クローサーは結に、セーフガードという組織が彼女を捜していること、教団も彼女のことを追っていることを、助言する。しかし、クローサーのアクセスが教団に感知されてしまった。

瞬時に、教団からの刺客、重武装した珪素生物2体が現れる。珪素生物の登場に反応した「剣」を振るい戦おうとする結。だが、抵抗むなしく、結は腕と頭部を切断され惨殺されてしまう。

第5章:屍の暴走

巨大な塔の中の一室に結はいた。椅子に腰かける彼女の傍らには、額にセーフガードのシンボルマークを掲げた男が一人。「気分はどうだね裾野結」。

ここはどこか、と問いかける結に男は答える。ここは、ネットスフィアの空間でセーフガードの管理する領域である。基底現実では医療スタッフが結を蘇生させており、意識のみが今ここにある。結の体は新規構築され最高の技術が投入された珪素基系のものにされる。完成したならば、セーフガードの一員として我々に助力せよ、と。

要は、命を助けてやる代わりに協力しろ、と、強要しているのである。男の独善的な態度に、強い拒否の意思を示す結。

だが、男は無視して続け、「君には洗脳を施す」、「ネット端末移植のない人間は積極的に排除しろ」、「教団が誘拐した子供達に生存者がいたら殺せ」などと暴言を吐く。怒りに震える裾野結。

次の瞬間、結の意識は基底現実の自分の体の中に突如帰ってくる。ネットを介して侵入したクローサーが彼女の意識を強制的に覚醒させたのだ。

セーフガードの力を使い、統治局の研究施設から逃亡を図る結。そこに再び教団の刺客が現れる。だが、最高峰の技術で作り上げられた体に珪素生物の攻撃は全く効かず、結は難無く2体の珪素生物を返り討ちにし、研究施設からも脱出した。

最終章:聖地

教団の本拠地に乗り込んだ裾野結。圧倒的な戦闘力でその場にいる全ての珪素生物を打ち倒し、教団の壊滅に成功する。

しかしながら、ネットスフィアの暴走は止まらなかった。その後、3000年間に渡り結は戦い続けたが、都市構造体の機能を利用して珪素生物たちはその個体数を増やし続け、教団の宿願である「カオスへの殉教」は達成されてしまった。珪素生物たちはもはや人間とは異なる生物種へと姿を変え、都市に寄生して今も生き続けている。

クローサーは200年前に死んだ。もう一世紀以上人を見かけていない。「私は間に合うことが出来なかった」、裾野結は教団から取り返した「剣」を手に、一人佇む。

単行本

  • 弐瓶勉『NOiSE』〈アフタヌーンKC〉 2001年10月23日発行 ISBN 4-06-314278-7
    • 収録作品
      • NOiSE
      • 負の回廊:人間から珪素生物への転生を象徴的に描いた作品。単行本書き下ろしの短編(6ページ)。
      • BLAME:長編作品『BLAME!』の原型となった作品。1995年夏のアフタヌーン四季賞入選作、商業誌デビュー作品。

ノイズ

(NOISE から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/06/23 01:16 UTC 版)

ノイズ (: noise) とは、処理対象となる情報以外の不要な情報のことである。歴史的理由から雑音(ざつおん)に代表されるため、しばしば工学分野の文章などでは(あるいは日常的な慣用表現としても)音以外に関しても「雑音」と訳したり表現したりして、音以外の信号等におけるノイズの意味で扱っていることがある。映像に関連する文脈では雑像とも呼ばれる[1]西洋音楽では噪音(そうおん)と訳し、「騒音」や「雑音」と区別している。

ノイズの例

情報の形態・分野によりノイズの具体的な例は様々である。

音響分野一般
うるさい音、騒音
録音技術分野
音声録音をする上で障害となるサウンド成分以外のうち、上記以外の雑音。代表的なものに、マイクロフォン電気楽器ピックアップの音が巡回して起こるハウリングノイズ、録音機材が電源蛍光灯などからも音として拾ってしまう「バズノイズ」や、スイッチング電源に由来する「スイッチングノイズ」や「リップルノイズ」などがある。その他録音テープ媒体で録音再生に伴って発生する高域の雑音である「ヒスノイズ」、歌手の発声時に、マイクロフォンで拾ってしまう音声以外の音である「リップノイズ」などが挙げられる。また、吹き替えやアフレコの分野において台本をめくる音を「ペーパーノイズ」という。「ポップノイズ」は、パフッ、ボフッという音全般を指し、回路[要曖昧さ回避]の切り替え(スイッチング)によるものと、マイクロホンがヒト吐息を拾う場合の両方に用いる。
映像分野
電波障害や受信感度が悪いとき、または古いビデオテープを再生した際に発生する画面のちらつき。最近ではデジタルカメラの固体撮像素子に生じるノイズや、非可逆圧縮において特に知覚できる元信号との差異によるノイズ(モスキートノイズブロックノイズといった映像の荒れ)もある。
工学分野(特に電子工学制御工学など)
機器の動作を妨げる余計な電気信号。⇒ノイズ (電子工学)
機械学習分野
学習したいものとは別の余計なデータ。
天文学分野
観測をする上で障害となる人工的あるいは観測目的以外の(自然的理由で発生している)周波数の電磁波
生活・人間関係の分野
集中を妨げる、あるいは判断に迷いを生ずるような他人の言動、社会的圧力。
統計学分野
統計上一般的に存在し得ない、特定の数値・見解が、統計対象の一部において過大・過少の発生があり、その結果として当該統計の信頼性に影響を及ぼすもの。
特別支援教育分野
障害のある子どもにとって、障害そのものを含めた学習行動を行う上での阻害要因のこと。広義には、上述の「生活・人間関係の分野」にある、「集中を妨げる」何かしらの要因(障害のある子ども本人の手や服の汚れ(絵具などの付着を気にする)等)も含まれる。あるいは、ルビンの杯で、2つの側面の1方しか見いだせない、いわゆる「図-地知覚障害」についても、「ノイズ」の一種とされる。なお、騒音そのものが「ノイズ」となる子どもが利用するヘッドホン型のノイズカッターとして、イヤーマフなどがある。また、言語障害の観点でみると、以下に記述された「心理学・カウンセリングの分野」の内容も該当する。このため、特別支援教育分野で「ノイズ」という用語を利用する場合は、かなりの広範囲の意味を有する。
心理学分野
コミュニケーションを妨害するあらゆるものを「ノイズ」と定義し、「物理的ノイズ」、「心理的ノイズ」、「意味的ノイズ」の3つに分類される[2]。「物理的ノイズ」とは、騒音などを指し、「心理的ノイズ」は送り手のメッセージの記号化(生成)あるいは受け手側の記号解読(解釈)を妨害する心理的な原因を指し、さらに「意味的ノイズ」はお互いが共通理解していない表現や言葉のもたらす妨害により、送り手の記号化と受け手の記号解読にずれを生じさせる意味的要因を指す。

ノイズの色

ノイズのスペクトルは様々だが、そのうち周波数パワースペクトル密度 (PSD) とが両対数線形関係にあるいくつかの種類のノイズには、カラースペクトルからのアナロジーで、いくつかの分類する名前がある。

広く知られている色は以下の通り。より細かい色についてはカラードノイズを参照。

ホワイトノイズ
PSDが周波数に関わらず一定。
ブラウンノイズ(レッドノイズ)
PSDが周波数の2乗に反比例。なお、「ブラウン」は茶色ではなく人名ロバート・ブラウンブラウン運動の発見者でもある)から。
ピンクノイズ(1/fノイズ)
PSDが周波数に反比例。ホワイトとレッドの中間であることからピンクと呼ばれる。
ブルーノイズ
PSDが周波数に比例
バイオレットノイズ
PSDが周波数の二乗に比例。

SN比

信号の量を雑音の量で割ったを、SN比と呼ぶ。それぞれの「量」は分散電力)で定義される。

SN比が高ければデータ伝送に対するノイズの影響は小さい。低ければ、ノイズの影響が大きく、通信効率が悪くなる。

測定機器の雑音

物理量を測定する機器の雑音は測定値の小さな変動の原因となる。連続測定ではラインの変動として現れる。信号を増幅しても雑音も増幅されるので信号が雑音に比して十分大きくない場合には信号が分かりにくくなり、測定機器の感度を制約する要因になる(「感度」の項目の「検出限界」「機器の雑音と検出限界との関係」を参照)。[3]

定義

rms noise
平均値からの変動の2乗の和をn-1(nは観測回数)で割ったものの平方根。理論的にはこれを用いるが実際の機器の性能表示には余り用いられない。
peak to peak noise
一定時間連続測定し、その中の最高点と最低点との差、またはその平均値(例:10分間測定し、10秒ごとに60区間に分け、各区間の最大値と最小値の平均)。機器の性能表示によく用いられる。

種類

測定値との関係から次の3種類に分類できる。

  1. 測定値と無関係なもの(熱雑音、機械的または電気的な雑音等)
  2. 測定値の平方根に比例するもの(例:光測定の場合光電子の放出が確率的過程であることによるショット雑音
  3. 測定値に比例するもの(例:光測定の場合光源の変動によるフリッカー雑音)

独立した雑音が複数重なった場合はそれぞれをrms noiseで表した値の2乗の和の平方根で与えられる。

パワースペクトル

雑音は不規則な変動であるが、コンピューターによるフーリエ解析を経て、その中に含まれる波動の周波数とエネルギーとの関係をプロット統計図表化)することが可能で、この関係をパワースペクトルと呼び、その雑音の特性を表す。

全ての波が同じエネルギーで重なっている雑音をホワイトノイズと呼ぶが、実際の雑音は低周波の成分の方がエネルギーが大きい傾向があり、ピンクノイズ、マルコフ過程等の低周波部分のエネルギーが大きいモデルをホワイトノイズに重ねて雑音を近似的に表すことが行われている。こうした雑音の特性は機器の設計や使用上の注意、雑音の軽減法等を考察する際に有用である。雑音の解析から測定の標準偏差を予測するソフトウェアも存在する。

雑音の軽減

ノイズキャンセラ

最近はノイズキャンセリング・ヘッドフォンが商品化され、外部のノイズを遮断する事ができる。一般的な仕組みは、ヘッドフォンに内蔵されているマイクから外部の音を拾い、逆位相の音を出して打ち消すようになっている。低域周波数成分の除去に高い効果があり、工事現場や踏切などの近くでは特に有用とされている。同様の原理を用いたものに消音スピーカーがあり、室内の静粛性が重視される高級乗用車に採用事例がある。

アナログ伝送系における雑音

メタリックケーブルを用いたアナログ伝送系における雑音は、一般に、伝送系内部で発生する雑音と外部から侵入する雑音に分けられ、さらに、伝送系内部で発生する雑音は、信号を伝送していない場合でも存在する基本雑音と信号伝送に伴って発生する準漏話雑音とに分けることができる。基本雑音は、通話の有無と無関係であることから、信号レベルの低いところで問題となり、一般に、大きな妨害になるものは増幅器で発生する雑音であり、その主な成分の一つは、周波数に対して一様に分布している熱雑音である。一方、伝送系の入力系の入力側に加えられた信号波形と出力側に現れる信号波形が異なる現象は、ひずみといわれる。このうち、位相ひずみは、伝送系の位相量が周波数に対して比例関係にないため、すなわち群伝搬時間が周波数により異なるため生ずるひずみであり、伝送品質に影響を及ぼす。また、非直線ひずみは、伝送系の入力と出力が比例関係にないために生ずるひずみである。伝送路中の増幅器などの非直線ひずみによる高調波及び混変調波の発生は、雑音の原因となる。

関連項目

脚注

  1. ^ https://doi.org/10.3169/itej1954.11.349
  2. ^ 深田博己著『インターパーソナルコミュニケーション』(北大路書房、1998年)pp.22-23
  3. ^ J.D.Ingle & S.R.Crouch, "Spectrochemical Analysis" Prentice Hall, 1988.

外部リンク


NOiSE

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/22 06:49 UTC 版)

BLAME!」の記事における「NOiSE」の解説

アフタヌーンシーズン増刊』にて第2号から第7号まで掲載され弐瓶勉による漫画作品。『BLAME!』の数千年前という設定になっており、2つの作品世界は完全に繋がっている。本作では『BLAME!』の世界変容させてしまった「厄災」の発端描かれる詳細は「NOiSE」を参照

※この「NOiSE」の解説は、「BLAME!」の解説の一部です。
「NOiSE」を含む「BLAME!」の記事については、「BLAME!」の概要を参照ください。

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