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Ouidahとは? わかりやすく解説

ウィダー

(Ouidah から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/01/04 03:11 UTC 版)

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ウィダー
Ouidah

ウィダーの中心部(2019年撮影)
位置
座標 : 北緯6度22分0秒 東経2度5分0秒 / 北緯6.36667度 東経2.08333度 / 6.36667; 2.08333
行政
ベナン
  アトランティック県
 コミューン ウィダー
地理
面積  
  コミューン域 364 km2
人口
人口 (2013年5月11日現在)
  コミューン域 162,034人
    人口密度   445人/km2
  市街地 47,616人
その他
等時帯 西アフリカ時間 (UTC+1)
夏時間 なし

ウィダーフランス語: Ouidah)は、ベナンアトランティック県の都市・コミューンベニン湾に面する昔からの貿易港である。コミューン(基礎自治体)としてのウィダーはPahouなどの都市を含み、面積は364平方キロメートル、人口は162,034人(2013年国勢調査[1])。都市としてのウィダーのみの人口は47,616人(2013年国勢調査[2])。

歴史

19世紀後半のサン・ジョアン・バプティスタ・デ・アジュダ砦

ウィダーは、サヴィー英語版を王都とするウィダー王国英語版英語: Kingdom of Whydah英語: Hueda - フエダ王国、サヴィー王国とも)の貿易港であった。16世紀末には交易地としてすでに成立しており、1680年にはポルトガルサン・ジョアン・バプティスタ・デ・アジュダ砦を立てて交易の拠点とした。

1727年にウィダー王国は内陸のダホメ王国アガジャ英語版王によって占領された。この街は特に奴隷貿易の拠点として栄えた。19世紀前半には、ここに拠点をおいたポルトガルの奴隷商人フランシスコ・フェリックス・ダ・スーザ英語版とダホメ国王ゲゾの間で奴隷の取引が盛んにおこなわれ、ここからアメリカへと奴隷が輸出されていった。

1960年フランス領西アフリカからダホメ共和国として独立すると、1961年にはサン・ジョアン・バプティスタ・デ・アジュダ砦はダホメ政府によって接収された。

1999年よりアトランティック県の県都であったが、2016年にアラダフランス語版へ変更された[3][4]

世界遺産

還らずの門

現在では奴隷貿易時代の遺構がいくつか残り、また奴隷貿易のモニュメントが複数立てられている。1995年には奴隷が積み出された浜辺に還らずの門(Door of No Return)と呼ばれるモニュメントが立てられた。また、この奴隷貿易の遺構は1996年に世界遺産の暫定リストに加えられた。

ヴードゥー教の聖地

ウィダーはヴードゥー教(ベナンではヴォドゥンと呼ばれる)の聖地であり、この地から世界中に散った奴隷たちによってヴードゥー教が世界に広まった。現在でも年に一度ヴードゥーの信徒国際会議がウィダーで開かれている。また、1992年には当時のニセフォール・ソグロ大統領とベナン政府によってウィダー92というヴードゥー芸術・文化祭が開催された。[5]

文学作品

ウィダーのバシリカ
ウィダー歴史博物館
ウィダーに上陸した大海賊のバーソロミュー・ロバーツ

脚注

  1. ^ Benin/Departments and Communes”. Citypopulation.de (2017年7月19日). 2021年11月16日閲覧。
  2. ^ Benin/Departments”. Citypopulation.de (2018年8月2日). 2021年11月16日閲覧。
  3. ^ Bénin : liste des 12 nouveaux préfets et des chefs-lieux de départements”. La Nouvelle Tribune (2016年6月). 2021年11月16日閲覧。
  4. ^ Décret n°2016-397 du 07 juillet 2016 portant fixation des chefs-lieux des départements de la République du Bénin.”. 国際連合食糧農業機関 (2016年7月7日). 2021年11月16日閲覧。
  5. ^ 「朝倉世界地理講座 アフリカⅡ」池谷和信、佐藤廉也、武内進一編、朝倉書店、2008年4月 p714


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