SAKURA M360J
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/26 14:01 UTC 版)
「S&W M360」の記事における「SAKURA M360J」の解説
日本警察の要請に応じたカスタマイズモデル。.357マグナム弾の使用が求められなかったことから、シリンダーはチタンより安価なステンレス鋼製、銃身はPDと同様にアルミ合金の内部にステンレス剛製のライナーの2ピース構造とされた。また、グリップはニューナンブM60の最終生産型やS&W M37の日本警察仕様と同様、フィンガースパーを付するとともに底面にランヤードリングが設置されている。なお、左フレームのシリアルナンバーの下には"SAKURA M360J"および"NMB"(ミネベア)と刻印されており、このためにS&W社とミネベア社の共同開発との説もあったが、実際には開発・製造はほぼS&W社で行われており、ミネベア社ではグリップやランヤードリングの追加などのカスタマイズのみが行われている。 日本警察では、M37の生産終了を受けて2006年より調達が開始され、2011年までに約2万5,000丁が配備されていた。しかし、2009年より複数の県警よりひび割れの報告があり、これを受けて警察庁が指示した一斉点検により、約200丁で亀裂が発見されて回収されるとともに、メーカーに対して改善が要請された。その後調達が再開され、現在でも配備数は増加している。また、公式カタログには掲載されない特注モデルであるが、若干数の細身のグリップを備えたモデルがアメリカ合衆国の民間市場で流通している。
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