Seasar2
非営利団体「Seasarファンデーション」が提供するJavaによるアプリケーショフレームワーク。第2世代のSeasar2になってDIコンテナとAOP(後述)の機能を備えてから注目され、広く知られるようになった。このため、単にSeasarと言った場合はSeasar2のことを指す。Apache Licenseの下にリリースされるオープンソースソフトウェアである。
DI(Dependency Injection:依存性の注入)とは、アプリケーションを構成するモジュール間の結びつき(依存性)を実行時に指定できるようにすることで、仕様や運用環境の変更に柔軟に対応できるようにする技術。DIの機能を備えたフレームワークがDIコンテナ。AOP(Aspect-Oriented Programming:アスペクト指向プログラミング)とは、共通処理を外部モジュールとして切り出し、それを呼び出すコードをいちいち記述することなく利用できる仕組みを利用したプログラミングの方法論。
開発者のほとんど日本人であるためSeasarは日本での注目度が高い。世界的には、DIコンテナでは、Springが最も広く利用されている。
関連見出し
Spring
Apache License
関連URL
Seasar(http://www.seasar.org/)

Seasar
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/02/16 13:46 UTC 版)
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The Seasar Projectは、日本のオープンソースプロジェクトの1つ。当初、比嘉康雄を中心とするメンバーによるSeasar2(正確にはS2Container)と呼ばれるJavaのためのDI (Dependency Injection) とAOP (Aspect Oriented Programming) をサポートした軽量コンテナの開発を進めるプロジェクトであったが、現在は特定非営利法人Seasarファウンデーションの元、The Seasar ProjectというS2Containerを中心としたコミュニティを形成し、Java、PHP、.NETなど多種多様な言語のためのオープンソースプロジェクトと発展している。なお、一般にSeasarおよびSeasar2と表記した場合、S2Containerを指すことが多い。
歴史
Seasarは、初め2003年8月にJettyとHSQLDBを使ったアプリケーションサーバとして、SourceForge.jp上で公開された。 その名前は、比嘉氏の出身地である沖縄の象徴的な生き物であるシーサーに因んで名付けられた。
2004年3月、SeasarはSeasar2と名を変えて、DI・AOPコンテナとして再公開された。しかし、Seasarの開発は停止する(最終版は、Seasar2のサイトからまだダウンロードできる)。2005年4月、Seasar2はOSCJ.netの支援を受けて、SourceForge.jpから移動する。
2016年9月26日、Seasarプロジェクトが提供するプロダクトの多くはEOL(End of Life)となる。 例外については外部リンクのSeasar project を参照のこと。
概要
その他のDIコンテナと同じように、コンポーネントは、外部XMLファイルに定義する。データーベースの設定や、JUnitによるユニットテストの支援についても同様に定義する。
その他のフレームワークとの主な違いは、「設定よりも規約」という概念のサポートである。それは、Spring Framework等で必要なXMLによる設定の減少である。 開発者にフレームワークを動作させるための規約に従わせ、設定ファイルを減らすか除去することを目的とする。
例えばもし、プロパティの型が、ただ一つの実装を持つインターフェースならば、依存関係はコンテナによって自動的に設定される。 もし、テストクラスのメソッドの末尾が、"Tx"ならば、トランザクションは、テスト実行前に初期化され、テスト終了後にロールバックされる。
外部リンク
固有名詞の分類
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