ソース・ロック

根源岩
【英】: source rock
同義語: 石油根源岩 ソース・ロック 母岩
商業的採掘の対象となるような量の石油炭化水素を発生する能力をもつ有機物に富む堆積岩{たいせきがん}で、暗灰色泥岩および頁岩{けつがん}などの細粒砕屑岩{さいりゅうさいせつがん}や炭酸塩岩がこれにあたる。堆積有機物のなかでもその主体であるケロジェンが、特に重要な石油炭化水素根源物質であるとされることから、炭化水素生成のポテンシャルの高いケロジェンを多量に含む根源岩で、既に熟成領域に達しているものが一般に良好な根源岩といえる。 |

石油根源岩

根源岩
![]() | この記事は検証可能な参考文献や出典が全く示されていないか、不十分です。(2011年11月) |
根源岩(こんげんがん)あるいは源岩(げんがん、英: source rock)[1]とは、石油やガスを生成した、あるいは生成する能力のある岩石である。根源岩は英語でソースロックと呼ばれ、根源岩が石油を生成した場所をキッチン・エリアと呼ぶ。有機物を熱で調理したという意味合いである。
概要
石油やガスは、生物由来の有機物が、地下深くで地球内部の熱により、化学変化してできたものと考えられている。それらの生物は、海中や湖にいたプランクトンや藻であり、長い地質時間を経過して堆積岩の中で変化し、石油やガスの成分である炭化水素になった。この堆積岩が根源岩で、泥岩や頁岩、あるいは石灰岩や石炭層などが根源岩になり得る。オイルシェールは、油分を多く含む頁岩のことで、石油が根源岩から移動できないでいるものと解釈される。
石油の生成、移動、集積を一体的に解明し、油田の場所を推定する学問は石油地質学と呼ばれる。なお、石油とガスは、一連の石油システムと呼ばれる過程の中で、成因が説明される。すなわち、有機物が石油に変化し、さらに熱を受けることによりガスが生成する。ガスが主にたまった所がガス田である。さらに熱を受ければ、炭化水素も分解される。従って、受ける熱が多ければ、短い地質時間で石油が生成し、熱が少なくても、長い時間をかければ生成するとも言える。
タイプ
生物が石油へ変化する前に、ケロジェンと呼ぶ有機物の集合体を経由すると考えられている。
根源岩は3つのタイプに分類される。
- タイプI - 湖の藻を生物起源とする。
- タイプII - 海のプランクトンを生物起源とする。
- タイプIII - 石炭植物を生物起源とする。
参考文献
- 田口一雄『石油はどうしてできたか』(シリーズ 地球の歴史を探る❿、青木書店、1993年)
脚注
関連項目
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