『Thank you, Love 』(サンキュー・ラブ)は、西野カナ の3枚目のオリジナル・アルバム 。2011年 6月22日 にSME Records から発売された。
概要
「あったかいアルバム」をコンセプトに制作され、ポジティブな要素を含んだ作品にしたいとの西野本人の思いが反映されている。また、前作2作『LOVE one. 』『to LOVE 』は恋愛を主題とした曲が中心になっていたが、本作はそれ以外も表現されているのが特徴である[1] 。
初回生産限定盤と通常盤の2形態でリリースされた。なお、初回生産限定盤に限っては発売日時点で完売され稀少品となっていたため、中古市場やネットオークション 等では一時定価以上の値段で取引されていた [要出典 ] 。
オリコン ・ビルボード の両チャートでは、前作『to LOVE』に続き、2作連続初登場首位を獲得した。収録曲の「if 」「君って 」「Distance 」「Esperanza 」は先にシングルとして発売され、「Alright 」がアルバムのリード曲として配信された[2] 。「Alright」を除く4曲は、オリコン・ビルボードの両シングルチャートで上位10位内に入ったほか、日本レコード協会 による着うたフル のダウンロード数を集計したRIAJ有料音楽配信チャート で全て首位を獲得した。
背景
2枚目のアルバム『to LOVE 』からちょうど1年での発売となった。前作以降に発売されたシングル 曲5曲を含む全14曲が収録されている。前作『to LOVE』同様、「*Prologue*」から始まり、「*Epilogue*」で終わる構成である。アルバムを制作したのは、西野が大学を卒業して落ち着いた2011年4月頃だった。西野が自分を振り返った時に、周りにいてくれる人への感謝や、音楽作品やブログ、ライブで顔を合わせることのできるファンとの「つながり」を感じた。そういった人たちがいるからこそ、自分が存在するという事を強く感じたことから、感謝の気持ちを込めて『Thank you, Love 』という題名になった[1] 。
批評
『hotexpress』の武川春奈は「今まで自分の感情を素直に表現し、多くの共感を集めてきた西野だが、今はもう一歩進んだ場所にいるのが、今作で証明されている」と批評した。また、特記したい楽曲として「Alright」を挙げた[3] 。『WHAT's IN? 』のわたなべ文月は、「真に“Thank you”の思いが伝わってくる作品に仕上がっている」と批評し、「だからこそキュンと切ないラブ・ソングもバラードも、彼女の作詞と歌声を経てさらに、リスナーのポジティブ・マインドを引き出してくれる。」とコメントした[4] 。『エキサイトミュージック』の吉田可奈は、「人を愛することの素晴らしさ、切なさ、悲しさ、人と関わることの大切さがぎっしりと詰め込まれている。」とコメントした[5] 。
チャート成績
2011年 6月21日 付けのオリコンデイリーランキング で、発売初日で5.0万枚を売り上げ、初登場1位[6] 。7月4日 付けの週間ランキングで、初週売上17.8万枚で初登場1位。[7] 。同日付けのBillboard JAPAN Top Albums でも初登場1位を獲得[8] 。
収録曲
DISC 1:CD【全形態共通】
*Prologue* 〜Sunrise〜 [1:46]
作詞:Kana Nishino / 作曲:DJ Mass (VIVID Neon*)、Kyoko Osako 、Hiroshi Yoshida / 編曲:VIVID Neon*、Kyoko Osako
Esperanza [5:23]
作詞:Kana Nishino / 作曲:DJ Mass (VIVID Neon*)、Toshihiko Takita、Hiroshi Yoshida / 編曲:VIVID Neon*、Toshihiko Takita
Clap Clap!! [3:32]
作詞:Kana Nishino、DJ Mass (VIVID Neon*) / 作曲:DJ Mass (VIVID Neon*)、Kyoko Osako、Hiroshi Yoshida / 編曲:VIVID Neon*、Hiroshi Yoshida
Together [5:14]
作詞:Kana Nishino / 作曲:Shinquo Ogura / 編曲:VIVID Neon*、Kyoko Osako
Distance [3:46]
作詞:Kana Nishino / 作曲: MATS LIE SKARE、FAST LANE / 編曲: MATS LIE SKARE、FAST LANE、HIRO DOI(NICHION )
I'll be there [3:43]
作詞:Kana Nishino / 作曲:Jonathan Rotem、Lolene Evereu、Nasri Atwah / 編曲:J.R. Rotem for Beluga Heihts.
Flower [5:52]
作詞:Kana Nishino、SAEKI youthK / 作曲:SAEKI youthK(rhythm zone ) / 編曲:Kotaro Egami (SUPA LOVE)
Every Boy Every Girl [4:16]
作詞:Kana Nishino、DJ Mass (VIVID Neon*) 、hiro:n / 作曲:DJ Mass (VIVID Neon*)、Toshihiko Takita、hiro:n / 編曲:VIVID Neon*、Toshihiko Takita
Where are you? [3:17]
作詞:Kana Nishino / 作曲:SKY BEATZ、FAST LANE、LISA DESMOND / 編曲:SKY BEATZ、FAST LANE、LISA DESMOND、HIRO DOI(NICHION)
if [4:40]
作詞:Kana Nishino、GIORGIO 13 / 作曲:GIORGIO CANCEMI / 編曲:GIORGIO CANCEMI
Alright [5:01]
作詞:Kana Nishino / 作曲:Yuichi Hayashida / 編曲:Yuichi Hayashida
デジタル・ダウンロード
九州朝日放送 (KBC) 『ドォーモ 』2011年7月度エンディングテーマ
アルバムリード曲
君って [5:27]
作詞:Kana Nishino / 作曲:SAEKI youthK(rhythm zone) / 編曲:Kotaro Egami (SUPA LOVE)
Wishing [4:40]
作詞:Kana Nishino / 作曲:Yuichi Hayashida、Hiroshi Yoshida / 編曲:Yuichi Hayashida
*Epilogue* 〜Thank you, Love〜 [1:12]
作詞:Kana Nishino / 作曲:DJ Mass (VIVID Neon*)、Kyoko Osako、Hiroshi Yoshida / 編曲:VIVID Neon*、Kyoko Osako
DISC 2:DVD【初回生産限定盤のみ】
Video Clips Vol.3
(All Directord by Nobu Sueyoshi)
if
Video Clip [5:05] / Video Clip Making [3:47]
君って
Video Clip [5:43] / Video Clip Making [3:04]
Distance
Video Clip [4:02] / Video Clip Making [2:49]
Esperanza
Video Clip [5:26] / Video Clip Making [4:56]
チャート
脚注
1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
Billboard JAPAN アルバム・セールス・チャート「Billboard Japan Top Albums Sales」第1位(2011年7月4日付)
1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2011/07/07 03:34 UTC 版)
『Thank you, Love 』(サンキュー・ラブ)は、日本のポップ 歌手 西野カナ の3枚目のオリジナル・アルバム 。このアルバムは2011年 6月22日 にエスエムイーレコーズ から発売 された。「あったかいアルバム」をコンセプトに制作され、ポジティブな要素を含んだ作品にしたいとの西野本人の思いが反映されている。また、前の2作『LOVE one. 』『to LOVE 』は恋愛を主題とした曲が中心になっていたが、本作はそれ以外も表現されているのが、特徴である[1] 。
本作は、音楽批評家から肯定的評価を与えられた。また、大衆的にも成功を収めた。オリコン ・ビルボード の両チャートで、前作『to LOVE』に続き、2作連続初登場首位を獲得した。収録曲の「if 」「君って 」「Distance 」「Esperanza 」は先にシングルとして発売され、「Alright 」がアルバムのリード曲として配信された[2] 。「Alrigth」を除く4曲は、オリコン・ビルボードの両シングルチャートで上位10位内に入ったほか、日本レコード協会 による着うたフル のダウンロード数を集計したRIAJ有料音楽配信チャート で全て首位を獲得した。西野は、このアルバムを引っさげて自身初の全国ホール・ツアー「Kanayan Tour 2011〜Summer〜 」に乗り出す。
背景
2枚目のアルバム『to LOVE 』からちょうど1年での発売となった。前作以降に発売されたシングル 曲5曲を含む全14曲が収録されている。前作『to LOVE』同様、「*Prologue*」から始まり、「*Epilogue*」で終わる構成である。アルバムを制作したのは、西野が大学を卒業し、落ち着いた2011年4月頃だった。西野が自分を振り返ったときに、周りにいてくれる人への感謝や、音楽作品やブログ、ライブで顔を合わせることのできるファンとの「つながり」を感じた。そういった人たちがいるからこそ、自分が存在するという事を強く感じたことから、感謝の気持ちを込めて『Thank you, Love 』という題名になった[1] 。
批評
『hotexpress』の武川春奈は、今まで自分の感情を素直に表現し、多くの共感を集めてきた西野だが、今はもう一歩進んだ場所にいるのが、今作で証明されていると批評した。また、特記したい楽曲として「Alright」を挙げた[3] 。『HHAT's IN?』のわたなべ文月は、「真に“Thank you”の思いが伝わってくる作品に仕上がっている」と批評し、「だからこそキュンと切ないラブ・ソングもバラードも、彼女の作詞と歌声を経てさらに、リスナーのポジティブ・マインドを引き出してくれる。」とコメントした[4] 。『エキサイトミュージック』の吉田可奈は、「人を愛することの素晴らしさ、切なさ、悲しさ、人と関わることの大切さがぎっしりと詰め込まれている。」とコメントした[5] 。
チャート成績
2011年 6月21日 付けのオリコンデイリーランキング で、発売初日で5.0万枚を売り上げ、初登場1位[6] 。7月4日 付けの週間ランキングで、初週売上17.8万枚で初登場1位。[7] 。同日付けのBillboard JAPAN Top Albums でも初登場1位を獲得[8] 。
収録曲
作詞
作曲
編曲
1.
*Prologue*〜Sunrise〜
西野カナ
DJ Mass、大迫杏子 、吉田博
VIVID Neon*、大迫
1:46
2.
Esperanza
西野
DJ Mass、瀧田敏広、吉田
VIVID Neon*、瀧田
5:25
3.
Clap Clap!!
西野、DJ Mass
DJ Mass、大迫、吉田
VIVID Neon*、吉田
3:32
4.
Together
西野
小倉しんこう
VIVID Neon*、大迫
5:15
5.
Distance
西野
MATS LIE SKARE、FAST LANE
MATS LIE SKARE、FAST LANE、土井ひろ(NICHION)
3:48
6.
I'll be there
西野
ジョナサン・ローテム、ロレーナ・エヴァート、ナスリ・アトウェ
ローテム
3:45
7.
Flower
西野、佐伯ユウスケ
佐伯
江上浩太郎
5:53
8.
Every Boy Every Girl
西野、DJ Mass、hiro:n
DJ Mass、瀧田、hiro:n
VIVID Neon*、瀧田
4:46
9.
Where are you?
西野
SKY BEATZ、FAST LANE、リサ・デスモンド
SKY BEATZ、FAST LANE、デスモンド、土井
3:18
10.
if
西野、GIORGIO 13
ジョルジョ・ カンチェミ
カンチェミ
4:42
11.
Alright
西野
林田裕一
林田
5:03
12.
君って
西野
佐伯
江上
5:31
13.
Wishing
西野
林田、吉田
林田
4:42
14.
*Epilogue*〜Thank you, Love〜
DJ Mass、大迫、吉田
VIVID Neon*、大迫
1:12
合計時間:
58:14
監督
1.
if (Video Clip)
末吉ノブ
2.
Making of if
3.
君って (Video Clip)
末吉
4.
Making of 君って
5.
Distance (Video Clip)
末吉
6.
Making of Distance
7.
Esperanza (Video Clip)
8.
Making of Esperanza
チャート
チャート (2011年)
最高
順位
オリコン週間 [9]
1
Billboard JAPAN Top Albums[8]
1
売上と認定
脚注
西野カナ
作品 · 受賞とノミネート
スタジオ・アルバム
アナログ
1.I〜SiZK "Water Drop" MiX〜
シングル
客演シングル
BRAVE HEART - By your side
その他の曲
ライブ・ツアー
1."LOVE one."Tour - 2.Kanayan Tour 2010〜Spring〜 - 3.Kanayan Tour 2011〜Summer〜
関連項目
Billboard JAPANアルバム・セールス・チャート「Billboard JAPAN Top Albums」第1位(2011年7月4日付)
1月
2月
3月
4月
5月
6月
7月
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