UEFA加盟への道程
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/28 02:56 UTC 版)
「サッカージブラルタル代表」の記事における「UEFA加盟への道程」の解説
GFAは1999年からUEFAへの加盟を求める運動を始めたが、ジブラルタルの領土問題の関係で正式加盟はなかなか認められなかった。1701年に勃発したスペイン継承戦争の際にイギリスがこの地を占領し300年以上に渡って領有しているが、スペイン政府はこれを認めておらず、領有権を主張している。 2007年1月26日、ドイツのデュッセルドルフで開催されたUEFA総会では賛成3、反対45と大多数の国と地域からジブラルタルの加盟申請は否決された。これに対しGFAはスポーツ仲裁裁判所に提訴していたが、同裁判所は2011年8月にGFAの訴えを支持。この裁定を受けてUEFAは2012年10月1日にジブラルタルの暫定的な加盟を認めた。一方、ジブラルタルの領有権を主張するスペインのサッカー統括団体であるスペインサッカー連盟 (RFEF) は「あらゆる法的手段を行使してジブラルタルのUEFA加盟に反対する」との立場を採っていた。 2013年5月24日のイギリスのロンドンで開催されたUEFA総会において、正式加盟が承認され、UEFAの54番目の加入協会となった。同年11月19日、初の国際Aマッチとなるスロバキア戦がポルトガルのエスタディオ・アルガルヴェで開催され、0-0の引き分けで終わった。2014年9月から始まる欧州選手権2016予選にも参加し、ドイツ、アイルランド、ポーランド、スコットランド、ジョージアと同組となった。同予選の組み合わせについて、当初はスペインと同組となる予定だったが政治的問題を考慮して別々の組み合わせになった。2015年3月29日、スコットランド戦でリー・カッシャーロが予選初得点を記録したが、10試合で1勝もできず勝ち点0に終わり、予選最下位で敗退となった。
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