ユニフォミティー(タイヤ)
タイヤ内部の重量分布、剛性分布、寸法の均一性のことをいう。狭義に重量分布を含まないこともある。実質的には、均一性が崩れた状態のノンユニフォミティーが問題となり、シェイク、シミー、車内音など各種の振動騒音の原因となる。寸法のノンユニフォミティーをランナウト、剛性と寸法のノンユニフォミティーに起因する荷重変動をフォースバリエーション、横方向の荷重の平均偏りをラテラルフォースデビエーションという。測定は専用のタイヤユニフォミティー試験機で行うが、その仕様や測定法は、JASO C607で詳細に規定されている。タイヤ回転数60rpmで測定するが、高速になると様相が変わるため、高速ユニフォミティーとして別途扱われる。
参照 タイヤユニフォミティー試験機、高速ユニフォミティー、フォースバリエーション(タイヤ)、ラテラルフォースデビエーション、ランナウト高速ユニフォミティー
タイヤが高速回転をすると遠心力やタイヤの振動特性の影響が顕在化して、低速時とかなり異なる特性を示し、高速時の振動騒音に大きく影響する。高速になるとともにラジアルフォースバリエーションでは、高次成分がタイヤの振動特性の影響を受け、各車速域でピークをもつように増加し、トライティブフォースバリエーションでは、もともとタイヤ回転数の2乗に比例する特性のうえに、タイヤのねじり固有振動の影響を受け、指数関数的に増加する。測定は高剛性で、タイヤアンバランスによる振動を分離する機能を備えた高速ユニフォミティー試験機を用いる。
参照 ユニフォミティー(タイヤ)一様性
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