アップタイム【uptime】
アップタイム
【英】uptime
アップタイムとは、コンピューターやシステムが稼動している状態の時間のことである。なお、「アップタイム(uptime)」は、もっぱらこの意味で用いられる用語であるが、日本語で「起動時間」というときには、OSが起動するまでの時間の意味で用いられる場合もある。
通常、再起動を行うと、アップタイムはゼロに戻されるが、長時間起動し続けていると、OSが停止したり、起動時間を参照している時計のアプリケーションが動かなくなることもある。一般には、497日で不具合の発生するOSが多く報告されているが、OSの種類によっては、数十日から数百日程度稼動しているとカウントがゼロに戻る場合もある。
uptime
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/09/30 00:30 UTC 版)
uptimeはUNIXやLinuxなどのOS上で、システムがどのくらいの時間稼働し続けているか(連続稼働時間)を表示するプログラムである。
ここで得られる連続稼働時間は、オペレーティングシステムが稼働中にクラッシュしたり管理運用上の再起動を行っていない時間を示しており、その信頼性や安定性を測るひとつの指標として用いられることもある。しかしながら長期間再起動していないということは、定期的にセキュリティパッチを適用していないということも示しているわけで、適正な管理がなされていない指標となることもある(セキュリティパッチは多くの場合再起動を要求するため)。
コマンドラインに指定できるオプション
なし
使用例
連続稼働時間に続き、ログイン中のユーザ数、1,5,15分あたりの平均負荷率も表示される。
$ uptime 04:20:00 up 1337 days, 2:52, 25 users, load average: 1.76, 1.26, 0.70
長期連続稼働記録
The Uptime-Projectが2007年3月1日に集計したところによれば、最長の連続稼働記録はOpenVMSを用いたシステムでの11年と303日20時間57分であった。また、2000年問題で再起動した以外は18年間の連続稼働記録を持つアイルランド鉄道のOpenVMSを用いたシステムもある[1]。
シスコのルーターは2018年の時点で21年間連続して稼働していたと報告された[2]。2023年4月11日の時点で、稼働時間は26年25週間1日1時間8分に増加したが、その後ルータは廃止され、稼働時間の最終報告は26年と28週間2日6分であった[3]。
関連項目
参考文献
- ^ OpenVMS machine up for 18 years
- ^ bhoskins (2018年5月15日). “Old enough to drink”. r/networking. 2024年9月30日閲覧。
- ^ Dippyskoodlez (2024年5月30日). “Nope, it got decomme…”. r/uptimeporn. 2024年9月30日閲覧。
外部リンク
- JM Projectのuptimeマニュアルページ
- uptime(1) man page (Solaris 10 Reference Manual) (英語)
- uptime(1) man page(HP-UX リファレンス)
- Uptimeのページへのリンク