Location via proxy:   [ UP ]  
[Report a bug]   [Manage cookies]                

club footとは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > ヘルスケア > 催奇形性所見用語 > club footの意味・解説 

内反足

【英】Club Foot,Pes VarusTalipes Varus
読み方ないはんそく

足の変形で、距骨部から先の足部内側捻転した状態。

先天性内反足

(club foot から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/06/22 02:00 UTC 版)

先天性内反足(せんてんせいないはんそく、: club foot, talipes equinovarus)は、生まれつきが尖足・内反・内転位をとり矯正困難な、先天性の足の形態異常である。通常は、他の疾患を合併していない場合に先天性内反足と呼ぶ。

病態・原因

先天性内反足の病態は、先天的な足部の骨の低形成や配列異常である。その原因は、いまだにはっきりしていない。

疫学

発生頻度は0.1%以下。女子より男子に多くみられる。両側例と片側例はほぼ同数である。

診断

足の変形が明らかなので出生直後に診断がつく。そのため、生後1 - 2週間以内に医師の診察を受けることが多い。変形は、足底が裏返しになって完全に患児の顔の方向に向いた状態であり、尖足・内反・内転位と表現される。変形のある足は動きが少なく、筋肉の萎縮が見られる。初診時の触診で変形の矯正がどの程度可能かで、重症度がある程度予測できる。最近は、レントゲンや超音波を利用して足根骨の配列異常を評価する方法が試みられている。

治療

早期治療が原則で現在はPonseti法(ポンセチ、ポンセッティ)が治療方針のグローバルスタンダードとなっている。出生直後の出来るだけ早い段階から治療を開始し徒手矯正(皮膚の上から骨の配列を正すようにマッサージする)により少しずつ足の変形を矯正し、その状態を保つために大腿あるいは下腿からつま先までギプスで固定する。マッサージ時には出来る限りリラックスした状態で施術した方が矯正の効果が出やすいためミルクを飲ませながら行うことも多い。これを繰り返すことで徐々に内反と内転を矯正する。ギプスの巻き換えは原則として1週間おきに行い、受診直前か前日に保護者がギプスを除去する、もしくは巻き換え直前に医師によりギプスを除去してもらい同時に入浴も済ませるようにする。アキレス腱の萎縮により爪先が上がらない状態(つま先立ち)を尖足といい徒手矯正では治せないので、5 - 10回のギプス矯正で内反・内転が改善した時点でアキレス腱の皮下切腱(細いメスを用いて皮膚下でアキレス腱を切る方法)を行う。アキレス腱切腱手術自体は数分で終了するものだが部分麻酔か全身麻酔か及び日帰りか入院かは病院の方針で様々。アキレス腱切腱手術後は約3週間ギプス固定を継続する。その後、肩幅程度の金属のバーの両端に左右の足を約70度ほど外転した状態で固定するデニスブラウン装具に移行する。生後7 - 8か月時で這い這いが可能となった時点で下肢の筋肉の発達のためにも日中は足を自由に動かせるように装具をしないか、もしくは短下肢装具を使用し、夜間と昼寝の際のみデニスブラウン装具を使用する。再発が多いためデニスブラウン装具は出来る限り長時間の使用が好ましい。1歳前後で変形が残っている場合には、手術を考慮する。保存的治療と手術的治療の境界線上にある症例では、歩行が可能となった時点で歩き方を確認の上決定する。歩行開始以降は屋外用の靴型装具と屋内用の装具を併用し、変形の再発傾向がなければ2 - 3歳時から、屋外では市販の靴(深めで踵のしっかりした靴)に足底板を入れた簡便なものに変更する。足底板は幼稚園(保育園)や学校の上履でも併用し、成長終了時まで使用する。 基礎的疾患がありその随伴症状として内反足がみられる場合には、概して治療に難渋し最終成績も不良なことがある。 病院及び医師により治療方針が異なり現在も学会等で活発な議論が交わされている。手術や装具変更(種類・装着時間)のタイミングは患者の成長や治療の成果により様々である。

参考文献

外部リンク

関連項目


「club foot」の例文・使い方・用例・文例

Weblio日本語例文用例辞書はプログラムで機械的に例文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「club foot」の関連用語

club footのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



club footのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
国立医薬品食品衛生研究所国立医薬品食品衛生研究所
COPYRIGHT (C) 2024 National Institute of Health Sciences ALL RIGHTS RESERVED.
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの先天性内反足 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
Tanaka Corpusのコンテンツは、特に明示されている場合を除いて、次のライセンスに従います:
 Creative Commons Attribution (CC-BY) 2.0 France.
この対訳データはCreative Commons Attribution 3.0 Unportedでライセンスされています。
浜島書店 Catch a Wave
Copyright © 1995-2024 Hamajima Shoten, Publishers. All rights reserved.
株式会社ベネッセコーポレーション株式会社ベネッセコーポレーション
Copyright © Benesse Holdings, Inc. All rights reserved.
研究社研究社
Copyright (c) 1995-2024 Kenkyusha Co., Ltd. All rights reserved.
日本語WordNet日本語WordNet
日本語ワードネット1.1版 (C) 情報通信研究機構, 2009-2010 License All rights reserved.
WordNet 3.0 Copyright 2006 by Princeton University. All rights reserved. License
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
「斎藤和英大辞典」斎藤秀三郎著、日外アソシエーツ辞書編集部編
EDRDGEDRDG
This page uses the JMdict dictionary files. These files are the property of the Electronic Dictionary Research and Development Group, and are used in conformance with the Group's licence.

©2024 GRAS Group, Inc.RSS