laughter
「laughter」とは、「笑うこと」「笑い」といったうれしいことやおかしいことに対する感情のために表情を崩したり声をあげたりすることを意味する英語表現である。
「laughter」とは・「laughter」の意味
「laughter」は「笑うこと」「笑い」という意味の英語表現である。また「笑い声」や「(笑いによる)楽しさ」「うれしさ」という意味で用いられることもある。肯定的な感情を表現するときに使用されることが多いが、「nervous laughter(緊張した笑い)」のように、形容詞と合わせて様々なニュアンスを表現することも可能である。品詞は名詞で、不可算名詞として扱われることが一般的である。関連語には動詞「laugh (笑う)」、形容詞「laughable (笑える・馬鹿げた) 」、副詞「laughingly (笑いながら) 」「laughably (馬鹿げたほど) 」などがある。「laughter」の発音・読み方
「laughter」は「lǽftər(ラフタァ)」と発音する。最初の「l」 は「無声歯茎側面摩擦音」となる。舌の先を上歯茎に近づけ、空気を摩擦させることで発音する。次の「au」は「ǽ」という「中舌前不圧縮母音」である。日本語の「ア」と「エ」の中間的なイメージの音で、口を半開きにして舌を前方に突き出し、声帯を振動させながら発音するのがポイントである。また、ここには強勢が置かれるので、強めの発音を意識する。「f」は「無声唇歯摩擦音」で、唇を接触させ空気を摩擦させることで発音する。「t」は「無声歯茎破擦音」となる。舌の先を歯茎に押し当て、空気を放出するイメージで発音する。続く「e」は「ə」という日本語にない音になる。これは「曖昧母音(シュワ)」と呼ばれる音で、口を半開きにして、やや力を抜いて発音するのがコツである。最後の「r」は「咽頭摩擦音」となる。舌の奥を上げるイメージで、声帯を振動させることで発音する。
「laughter」の語源・由来
「laughter」の語源は古代インド・ヨーロッパ語(Proto-Indo-European)の時代に遡る。「gleg-」「glegh-」という語根が存在していたと推定され、「笑い」や「喜び」といった意味を持っていたとされている。紀元前500年ころの古代ゲルマン語(Proto-Germanic)の時代になると、「hlahtraz」という言葉になり、「笑い」という意味を持っていた。5世紀から11世紀の古英語の時代になると、「hlahtraz」から進化した「hleahtor」という言葉が生まれた。この言葉は「笑い」「笑い声」などの意味を持っていた。11世紀から15世紀の中英語の時代には、「hleahtor」は「laȝter」「laughter」という形に変化した。この変化は、古英語から中英語への音韻変化の結果である。16世紀以降の現代英語では、「laughter」という綴りに統一され、広く一般に使用されるようになっていった。「laughter」と「laugh」の違い
「laughter」と「laugh」は、いずれも笑いに関連する単語であるが、文法とニュアンスにおいて違いが存在するので注意が必要である。まず、「laughter」は名詞であり、主に笑い声や笑いの表現そのものを指す。多数の人が笑っている場合や、一人の人が何度も笑っている場合に、その笑い声や状況を説明する際に用いられる。例えば、「The room was filled with laughter.(部屋は笑い声で満たされていた)」のような文脈で使用されることが多い。また、「laughter」は、喜びや幸福感を伴う場合や、軽い気持ちで笑い合う状況を指すことが多い。一方、「laugh」は動詞としても名詞としても用いられる。動詞としては、「笑う」の行為を表し、「I couldn't help but laugh.(笑わずにいられなかった)」のように使われる。名詞としての「laugh」は、一回の笑い声や一度の笑いの出来事を意味する。例えば、「We all had a good laugh.(みんなで大笑いした)」のような文脈で使用される。なお、「laugh」は「laughter」と比べて、状況や感情に関係なく幅広い意味で「笑い」を表すことができるという違いもある。
「laughter」を含む英熟語・英語表現
「laughter」を含む英熟語や英語表現には以下のようなものがある。「burst into laughter」は「突然大笑いする」ということを表す。「laughter is the best medicine」は「笑いが最良の治療法である」という考えを示すフレーズである。ストレスや悲しみなどのネガティブな感情を和らげる効果があるとされる笑いの力を称える言葉である。「hold one's laughter」は「笑いをこらえる」ということを表す。例えば、礼儀をわきまえたい場面や真剣な状況で、不適切な笑いを抑える必要があるときに用いられる。「merry laughter」とは
「merry laughter」は「楽しい笑い声」という意味を持つ表現である。友達との楽しい会話や、思いがけない出来事に出くわしたときなど、嬉しい感情が溢れ出して出る笑い声を指すことが多い。また、クリスマスの季節や新年など、特別なイベントの時期にもよく用いられる表現である。
「Laughter(Official髭男dismの曲)」とは
「Laughter」は、日本のピアノPOPバンド「Official髭男dism」が2020年7月10日にリリースした楽曲である。3rd EPの「HELLO EP」からの先行配信シングルとして発売され、ダウンロードでは「ゴールド」、ストリーミングでは「プラチナ」に認定される大ヒット曲となった。この曲は映画「コンフィデンスマンJP プリンセス編」の主題歌となったことも大きな話題となった。この映画は長澤まさみ・東出昌大・柴田恭兵・三浦春馬といった著名俳優が多数出演し、興行収入30億円を突破した大ヒット作である。「laughter」の使い方・例文
「laughter」は以下の例文のように使用することができる。「Laughter echoed through the room as everyone enjoyed the humorous story.」(皆がその滑稽な話を楽しむ中、笑い声が部屋中に響き渡った。)
「Laughter can be a powerful remedy for sadness and stress.」(笑いは、悲しみやストレスに対する強力な薬になり得る。)
「The laughter of a child is one of the purest and most genuine expressions of joy.」(子どもの笑い声は、喜びの最も純粋で偽りのない表現の一つである。)
「The comedian's performance brought laughter and happiness to the entire audience.」(その喜劇俳優の演技は、観客全員に笑いと幸福をもたらした。)
「Laughter can often bridge the gap between different cultures and languages.」(笑いは、異なる文化や言語間の隔たりを埋めることがよくある。)
「The sound of laughter filled the park as families enjoyed the sunny day together.」(家族が一緒に晴れた日を楽しむ中、公園には笑い声が満ちていた。)
「Laughter can create a sense of camaraderie and unity among people.」(笑いは、人々の間に連帯感や結束を生み出すことがある。)
笑い
(laughter から転送)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/09/24 12:47 UTC 版)
笑い(わらい)とは、楽しさ、嬉しさ、おかしさなどを表現する感情表出行動の一つ。笑いは一般的に快感という感情とともに生じ、感情体験と深くかかわっている。また、笑いは感情表現の中でも極めて特殊なものであり、すぐれて人間的なものである。一般的に動物の中で笑うのは人間だけである。怒り、悲しみなどの表現は動物にもあるが、笑いがすぐれて人間的である理由として、笑いには「笑うもの」と「笑われるもの」という分離があり、何かを対象化するという心の働きが必要となる[1]。
- ^ a b c d 河合隼雄『対話する生と死』(大和文庫 2006年2月15日発行)
- ^ “5 ways to de-stress and help your heart” (英語). Harvard Health (2015年8月25日). 2022年7月29日閲覧。
- ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t 柴原直樹「笑いの発生メカニズム」『近畿福祉大学紀要』第7巻第1号、2006年、1-11頁、NAID 110006428784、2022年3月30日閲覧。
- ^ 宮澤康人「笑う・教育学 : 微笑・哄笑・苦笑・憫笑・嘲笑するという関わり方とヒトの成熟」『研究室紀要』第44巻、東京大学大学院教育学研究科基礎教育学研究室、2018年、1-12頁、doi:10.15083/00074933、2022年3月30日閲覧。
- ^ “笑わない人は死亡率2倍 山形大調査”. 『日本経済新聞』. 日本経済新聞社. (2019年6月25日)
- ^ a b 小林亮『科学で読み解く笑いの方程式 上巻』(2018年1月1日発行)
- ^ 伊藤理絵, 本多薫, 渡邊洋一「攻撃的ユーモアを笑う」『山形大学人文学部研究年報』第8巻、山形大学人文学部、2011年、215-227頁、NAID 110008151125。
- ^ 伊藤理絵, 内藤俊史, 本多薫「幼児に見られる攻撃的笑いについて : 観察記録からの検討」『笑い学研究』第16巻、日本笑い学会、2009年、114-118頁、doi:10.18991/warai.16.0_114、ISSN 2189-4132、NAID 110007359788。
- ^ チンパンジー笑い声のサンプル グドール(1968)とパール(2005)
- ^ 松阪崇久「笑いの起源と進化」『心理学評論』第51巻第3号、心理学評論刊行会、2008年、431-446頁、doi:10.24602/sjpr.51.3_431、ISSN 0386-1058、NAID 130007631607。
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