rampant
別表記:ランパント
「rampant」とは、「激しい」や「自由奔放な」「はびこる」といった人や動物などが抑制されていない状態や見境のない程度のことを意味する英語表現である。
14世紀頃になると古フランス語「rampant」に派生。紋章のライオンが「後ろ足で立っている」意味を表わし、中期英語「rampant」としてさらに広まっていく。その荒々しいイメージから「激しい」「貪欲な」という解釈へ広がったと考えることができる。また「横行した」「はびこる」という意味を持つようになったのは1610年代に遡る。古フランス語が持っていた意味合いと同様に激しい気質という概念から生まれたと解釈することが可能である。
・荒々しい:「boisterous」「untamed」「gruff」「rough」「wild」「violent」「harsh」「rude」「desolate」
・凶暴な:「violent」「brutal」「ferocious」「reckless」「unreasonable」「lawless」
・生い茂った:「overgrown」
・はびこる:「widespread」「pervasive」「rank」
・後ろ足で立った:「stood on its hind legs」
・片上がりの:「side-up」「one-sided」
・自由奔放な:「bohemian」「free-spirited」「free」
・流行した:「trendy」「haute」「fashionable」
・見境のない:「indiscriminate」「reckless」
「run rampant」とは「蔓延する」「流行る」「生い茂る」などと解釈することができる。例えば「ウイルスが蔓延する。」と表わす場合、「Viruses run rampant.」のようになる。つまり形容詞「rampant」を動詞として活用した表し方の1つである。
・Bird flu is more rampant in the region than last year.この地域では鳥インフルエンザが昨年よりもさらに猛威を振るっている。
・In our class, rumors are running rampant that she is the culprit of the recent incident.私たちのクラスでは、彼女が先日起きた事件の犯人であるという噂が横行している。
「rampant」とは、「激しい」や「自由奔放な」「はびこる」といった人や動物などが抑制されていない状態や見境のない程度のことを意味する英語表現である。
「rampant」の基本的な意味
「rampant」とは、人や動物が「激しい」「荒々しい」「凶暴な」、植物が「生い茂った」、病気や犯罪が「はびこる」を表わす英単語である。他にも紋章のデザインでライオンなどが「後ろ足で立った」、建築でアーチ・ボールトなどが「片上がりの」といった幅広い意味合いを持っている。「rampant」の語源
「rampant」の語源はもともとゲルマン祖語で「曲がる」「縮む」を意味する「hrempaną」が由来と言われている。中世初期の頃、この「hrempaną」からフランス語の祖先である古フランク語が派生していった。例えば「引っ掛ける」「掴む」「登る」を表わす「hrampōn」「rampōn」、「フック」「爪」を意味する「hrampa」「rampa」などが挙げられる。14世紀頃になると古フランス語「rampant」に派生。紋章のライオンが「後ろ足で立っている」意味を表わし、中期英語「rampant」としてさらに広まっていく。その荒々しいイメージから「激しい」「貪欲な」という解釈へ広がったと考えることができる。また「横行した」「はびこる」という意味を持つようになったのは1610年代に遡る。古フランス語が持っていた意味合いと同様に激しい気質という概念から生まれたと解釈することが可能である。
「rampant」の発音・読み方
「rampant」の発音記号は「rǽmpənt」と表わし、カタカナ読みすると「ラァンパァントゥ」である。日本語では「ランパント」と言うが、英語読みではアクセントが「rǽ」の箇所にある。「æ」は「ア」と「エ」の中間を意識しながら、続けて「ラァ」と発音する。「rampant」の類義語
・激しい:「violent」「fierce」「intense」「strenuous」「vehement」「tempestuous」「furious」「extreme」「powerful」「rough」「vicious」「potent」「forceful」「raging」・荒々しい:「boisterous」「untamed」「gruff」「rough」「wild」「violent」「harsh」「rude」「desolate」
・凶暴な:「violent」「brutal」「ferocious」「reckless」「unreasonable」「lawless」
・生い茂った:「overgrown」
・はびこる:「widespread」「pervasive」「rank」
・後ろ足で立った:「stood on its hind legs」
・片上がりの:「side-up」「one-sided」
・自由奔放な:「bohemian」「free-spirited」「free」
・流行した:「trendy」「haute」「fashionable」
・見境のない:「indiscriminate」「reckless」
「rampant」の覚え方
「rampant」の覚え方は言葉にあるコアイメージを理解することである。「激しい」「はびこる」などの意味には、抑制のきかない力強さというイメージが共通している。かつて後ろ足で立ち上がるライオンの紋章を表わしていたことからも荒々しいニュアンスが伝わってくる。このイメージを軸にして考えると「凶暴な」「生い茂った」「自由奔放な」「流行した」などのような幅広い意味合いを繋げて理解することが可能である。「rampant」の比較級・最上級
「rampant」の比較級は「more rampant」と表わし「より凶暴な」「さらに見境のない」といった意味になる。比較級を使って「さらに横暴な態度」と表わす場合、「even more rampant attitude」のように用いる。一方、最上級は「most rampant」で「最も凶暴な」などと解釈できる。例えば「最も荒々しいライオン」を最上級で表わすなら「the most rampant lion」のように使うのが基本である。ただし、「rampant」にはネガティブなニュアンスが含まれているので、比較級や最上級の使い方には十分注意したい。「rampant」を含む英熟語・英語表現
「run rampant」とは
「run rampant」とは「蔓延する」「流行る」「生い茂る」などと解釈することができる。例えば「ウイルスが蔓延する。」と表わす場合、「Viruses run rampant.」のようになる。つまり形容詞「rampant」を動詞として活用した表し方の1つである。
「rampant」の使い方・例文
・My parents' backyard is poorly maintained and rampant with weeds.実家の裏庭は手入れが行き届いておらず、雑草が生い茂っている。・Bird flu is more rampant in the region than last year.この地域では鳥インフルエンザが昨年よりもさらに猛威を振るっている。
・In our class, rumors are running rampant that she is the culprit of the recent incident.私たちのクラスでは、彼女が先日起きた事件の犯人であるという噂が横行している。
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