titer
「titer」の意味・「titer」とは
「titer」は、主に医学や生物学の分野で使われる専門用語である。特定の物質や成分が含まれる液体の濃度を示す単位として用いられる。具体的には、抗体や抗原、ウイルスなどの存在量を示すのに使われることが多い。たとえば、血液中の抗体の濃度を測定する際に、「titer」が高ければ抗体の量が多いことを示し、逆に「titer」が低ければ抗体の量が少ないことを示す。「titer」の発音・読み方
「titer」の発音は、IPA表記では /ˈtaɪtər/ となる。これをカタカナに直すと「タイター」となる。日本人が発音する際のカタカナ英語では「タイター」と読む。この単語は発音によって意味や品詞が変わるものではない。「titer」の定義を英語で解説
「titer」は、"The concentration of a substance in a solution, or the strength of such a substance measured by titration."と定義される。これは、「溶液中の物質の濃度、または滴定によって測定されたそのような物質の強度」という意味である。「titer」の類語
「titer」の類語としては、「concentration」や「density」がある。これらも物質の濃度を示す言葉であるが、使用される文脈や専門分野が異なる。「titer」に関連する用語・表現
「titer」に関連する用語としては、「antibody titer」や「virus titer」などがある。これらはそれぞれ「抗体の濃度」や「ウイルスの濃度」を意味する。「titer」の例文
以下に「titer」を使用した例文を10個示す。 1. The titer of the antibody in the blood was high.(血液中の抗体の濃度は高かった。)2. We measured the titer of the virus in the sample.(サンプル中のウイルスの濃度を測定した。)
3. The titer of the solution was determined by titration.(溶液の濃度は滴定によって決定された。)
4. The titer of the antigen was low.(抗原の濃度は低かった。)
5. The titer of the substance was adjusted to the desired level.(物質の濃度は所望のレベルに調整された。)
6. The titer of the enzyme in the reaction was critical for the outcome.(反応中の酵素の濃度は結果にとって重要だった。)
7. The titer of the drug in the patient's blood was monitored regularly.(患者の血液中の薬の濃度は定期的に監視された。)
8. The titer of the bacteria in the culture medium was too high.(培養液中の細菌の濃度は高すぎた。)
9. The titer of the antibody was found to be correlated with the severity of the disease.(抗体の濃度は病気の重症度と相関していることがわかった。)
10. The titer of the solution was adjusted by adding a diluent.(溶液の濃度は希釈液を加えることで調整された。)
タイター
力価
力価
(titer から転送)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/06/19 15:39 UTC 版)
ナビゲーションに移動 検索に移動力価(りきか、米: titer、英: titre)は、生物学における濃度(活性)の測定法の1つである。
概要
力価は、生物学における検体の、濃度(活性)の測定法の1つである。[1][2][3]
力価試験は、段階希釈と、陽性/陰性評価を組み合わせることで、濃度測定を行う手法である。即ち、検体の希釈系列を作り、 陽性/陰性評価が陽性となる限界の希釈度(最も濃度が低く、即ち希釈係数が最も高い)を以て、力価とする。[4] タンパク質や酵素の場合の比活性に相当する概念である。力価の例としては、ウイルス価、抗体価 (抗体価は、抗体結合価とは異なる概念)がある。
たとえば、最初の8段階の2倍希釈で陽性の測定値は、1:256の力価となる。(i.e., 2−8) [5]
力価の例
ウイルス価
ウイルスの力価(ウイルス価、viral titer) は、検体中(ウイルスが含まれる液体)中のウイルスが細胞に感染出来るような最低濃度(最高の希釈倍率)である。
例えば、以下のような手順で測定される。
- 希釈:検体の段階希釈系列を作る。
- 感染:希釈液それぞれを、対象となるウイルスに感受性(そのウイルスが感染することができる)を持つ細胞等に感染させる。
- 評価:希釈液それぞれが、感染しているかを確認する。
ウイルスの力価は、感染させる細胞等の種類や、評価方法に依存する。 最近ではPCR法等によりウイルス濃度そのものにより近いものを測定できるが、 力価には、感染させる細胞や評価方法との相性も影響するため、必ずしも他の定量法と同じとはならず、同じ力価であっても、方法によって大小が異なりえる。
参考文献
- ^ Michael G. Kaplitt; Arthur D. Loewy (1 August 1995). Viral vectors: gene therapy and neuroscience applications. Academic Press. p. 304. ISBN 978-0-12-397570-6 2012年3月18日閲覧。
- ^ 大島 泰郎 ,他; 『生化学辞典』東京化学同人; 第4版 (2007年12月10日) 1429頁; ISBN 978-4-8079-0670-3
- ^ 日本薬局方第14版[1]20. 抗生物質の微生物学的力価試験法[2]
- ^ Morag Crichton Timbury (1994). Notes on medical virology. Churchill Livingstone. p. 27. ISBN 978-0-443-04872-2 2012年3月18日閲覧。
- ^ Harold E. Fox; Jessica Bienstock (21 December 2010). The Johns Hopkins Manual of Gynecology and Obstetrics. Lippincott Williams & Wilkins. p. 226. ISBN 978-1-60547-433-5 2012年3月18日閲覧。
関連項目
- W/v
- Mg%
- ウイルス定量
- titerのページへのリンク