フランス・パリで開催された2025年春夏オートクチュール・コレクションでは、華やかなヘッドピースを飾ったヘアスタイルや、タイトなまとめ髪、黒を印象的に用いたメイクアップなどが登場した。「ディオール(DIOR)」や「ジョルジオ アルマーニ プリヴェ(GIORGIO ARMANI PRIVE)」「ユイマ ナカザト(YUIMA NAKAZATO)」などの印象的なビューティルックを紹介する。
「ディオール」
「ディオール」では、帽子デザイナーのスティーブン・ジョーンズ(Stephen Jones)が黒く尖った羽根のあるヘアアクセサリーを作り、センターパートでオールバックにしたモデルの頭を飾った。コンセプトは「鏡の国のアリス」。クリノリンをまとった反逆者をイメージした。
「ジョルジオ アルマーニ プリヴェ」
「ジョルジオ アルマーニ プリヴェ」は、目尻からこめかみまで伸びるスモーキーなアイメイクを披露。艶のあるタイトなまとめ髪を採用し、コンパクトな帽子を多用した。
「ユイマ ナカザト」
「ユイマ ナカザト」は、唇から顎にかけて黒のカラーをのせた。目深にかぶった帽子が、ダークな印象をより強調した。
「ロナルド・ファン・デル・ケンプ」
「「ロナルド・ファン・デル・ケンプ(RVDK RONALD VAN DER KEMP)」では、赤リップや色鮮やかなアイシャドウを施したモデルが登場した。ヘッド・メイクアップ・アーティストを務めたマルチェッロ・コスタ(Marcello Costa)は、「1980年代、90年代、2000年代を甦らせた」と話す。ぜいたくな色彩で大胆なアイルックにフォーカスし、調和の取れた仕上がりになるように補色をブレンドした。ビアンカ・ファン・ズウィーテン(Bianca van Zwieten)=ヘッド・ヘアスタイリストは、「ヘアスタイルの大部分は、1900年代初頭に起こった芸術運動『ダダイズム』の作品から着想を得た。ショーにはたくさんの帽子やヘッドピースが登場したが、私たちは帽子やヘッドピースのように見えるヘアスタイルを作ることで、ショーの表現の拡張を試みた」と説明。
「ピート ダラート」
「ピート ダラート(PEET DULLAERT)」にも、オールバックのタイトなまとめ髪やショートのヘアスタイルが頻出。目尻やフェイスラインに大きなビジューを飾った華やかなルックが登場した。
「イマン エイシ」
「イマン エイシ(IMANE AYISSI)」のモデルらは、目元にゴールドのグリッターを散りばめた。コスタ=メイクアップアーティストは、「ゴールドが次のトレンドだと思う。どのような色ともマッチし、それぞれのカラーパレットを拾えるローズゴールドやコッパーゴールド、イエローゴールドをミックスした洗練されたグリッターを使用した」と話す。
「ガウラヴ グプタ」
「ガウラヴ グプタ(GAURAV GUPTA)」はマリーケ・ティボー(Marieke Thibaut)=「M・A・C」グローバル・シニア・アーティストが手掛け、モデルの額をハイライトで輝かせたルックを披露した。
「メゾン サラ チュライビ」
「メゾン サラ チュライビ(MAISON SARA CHRAIBI)」は頭頂部と左右のこめかみから垂れる三つ編みが特徴のヘアスタイルを施し、神秘的な世界観を作り上げた。