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前立腺癌、重粒子治療体験記

前立腺癌と重粒子治療について、私の経験をお伝えして行きたいと思います。

575.鉄チャン旅行の思い出28、SL編

今回はこのシリーズ、前回のブログのSL撮影記です。今年が、ばんえつ物語号の25周年ですから、その間ずっと、ガチに撮影に行きたいと思っていたのです。今回やっとの実現しました。やっとこんな事が出来るようになったんだと思うと、感慨深いモノがありました😊。この旅行は2泊3日で、温泉に泊まったり、ぶらぶら旅をしたりと色々やって来ましたが、目的はやはりガチのSL撮影です。今後もSLのガチ撮影記については、このシリーズで書いて行こうと思っています☝️。

このブログを振り返ってみると、意外にSL撮影に行っていないなあと思いました。我が家から近い秩父には良く行っていますが、それ以外は2年前に水上、今年の春にお孫を連れて東武のSLを見に行ってますが(正確には東武ワールドスクウェアに行って、そのついでに見ているのです😅)、本当はもっと行きたいのです。しかしこれ以外はやはり遠いのです。近々、真岡鉄道にも行く予定ですが、周りを見渡すと、ここ数年で随分とSLの運転が終了して来ていて最近ちょっと焦っているのです。特にショックだったのは、九州の8620でした。災害が関係しているので仕方無かったにしても、これはいつか行きたいと思っていただけに、またまた後悔先に立たずの心境でした😣。ばんえつ物語号も、そろそろ危ないのでは無いかなどの噂が聞かれます。まだまだ走って欲しいですが、彼らが元気なうちに、初心に戻ってガチに鉄チャンをやろうと思ったのでした💪。

そしてこのばんえつ物語号は、今回、本当にやっとの事で本格的な鉄チャンに来れたのでした。ここは我が家から遠いので、中々来れませんでした(一度だけ見に来た事はありました。その時は門デフの特別仕様の時でした)。f:id:x-japanese:20241214180329j:image

時間とお金、両方がかかる所には、やはり中々行けるモノではありません。やまぐち号や、北海道の湿原号なども行ってみたいと思っていますが、やはり初老の小市民。時間はあるがお金が無いという厳しい現実があります😫。こちらもいつか行ってみたいと思っています。

今回の行程は新幹線➕レンタカーにしました。郡山まで新幹線で行き、そこから3日間レンタカーを借りるという単純な計画でした。撮影は土、日の往復の4カット。その他には鉄道の史跡や、日中線の廃線跡を巡る予定でした。11月から12月にまたがった日取りだったので雪を心配しましたが、とにかく行ってみようとやって来たのでした😊。

郡山までは大宮からわずか1時間ちょっと。あっという間に到着、そしてレンタカーで会津を目指しました。ガチの鉄チャン旅行の始まりです。まずは鉄道史跡を見に行きました。中山宿というスイッチバックの駅の跡が、まだ残っていると言うのです。郡山から車で20分位の所、中山宿の駅の手前にそれはあります。そこには昔の中山宿の駅のホームが残っており、線路も残っていました。車も止められるので、その遺構はのんびり楽しめます。天候は曇り。郡山は晴天でしたが、この峠辺りで天候が変わるようで、いきなり小雨模様になりました。f:id:x-japanese:20241207135842j:image
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私は今から50年近く前に、会津にSLを撮りに来ているのですが、その時は夜行列車でやって来たのでした😳。この辺りは夜明け頃に通ったんだろうなあと思うと、何か鉄チャン特有のノスタルジーな思いで一杯になります。暫くここでぶらぶら。上の写真で左上の方に架線柱が見えますが、それが磐越西線の本線です。ホームには線路の標本みたいな物が飾ってあり、何だか意味不明な所が面白かったです😅。f:id:x-japanese:20241207145333j:image

そしてここは、この下に美味しい蕎麦屋さんがあるのです。ここで昼ご飯を頂きます。 

ここは、ネットでの評価はあまり高くありませんでしたが、値段がリーズナブルで、副菜も付き、何と言っても蕎麦のつゆを入れる蕎麦猪口が棚に飾ってあり、そこから好きな物を選べるのです。近隣の陶芸家が作った作品で、もちろん購入する事も可能。中々面白い食べ方が出来るお蕎麦屋さんでした😊。f:id:x-japanese:20241207140820j:image
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この後は、野口英世記念館に寄り、50年前、ここに来た写真と同じカットを撮影。これが何になるのか、他人には理解して貰えませんが、私はこう言った事が大好きなので、ここは外せませんでした😅。f:id:x-japanese:20241207141427j:image
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この後は小雪が舞ってきた為、早々と宿にチェックイン。明日大丈夫かと少し不安になりながら、翌日の撮影に備えたのでした。

翌日は、曇り時々雨の予想でした。朝は雪がチラついていましたが回復して来たので、撮影の前に少し会津市内を観光。今年は寒くなるのが遅かった為、この時期でも紅葉がギリギリ見れると聞いたので、会津武家屋敷と鶴ヶ城に寄りました。そして何とか綺麗な紅葉が見れてラッキー✌️。この後のSLの撮影に弾みが付きました。f:id:x-japanese:20241207142331j:image
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そしていよいよSLの撮影です。前に来た時は、犬と一緒で中々撮影が出来ませんでしたが(駅撮りだけ出来ました😅)、その分、今回は気合を入れて撮影しようと思いました。気温は5度位で少し雨がぱらついています。しかしSLの撮影には好都合です。寒いと蒸気と煙のバランスが良くなり、いいSLの写真が撮れそうです😊。

しかしこの日は、この雨が雪に変わるのが怖かったのでした。煙を期待してあまり山奥まで入ると、もし大雪になった場合、立ち往生して帰って来れなくなってしまうかも知れません。なのでこの日は割合と近くの山都駅での駅撮りと、喜多方周辺の撮影にしました😅。

まずは山都駅へ車を飛ばします。その間は、今回の撮影では、他に鉄チャンはどれ位いるのだろうかがとても気になりました。最近、撮り鉄はとても嫌われていると言うか、マスコミに叩かれているのを感じているのです。駅にもたくさんの撮り鉄がいて、てんやわんやになるなら、諦めるしかないかと思っていたのです😵。f:id:x-japanese:20241207145643j:image

しかし駅に着くと、そこは普段の駅の佇まいそのままでした。車を置くスペースも十分にありました。駅に入ると、そこは無人駅のはずでしたが、今日は、ばんえつ物語号が停車する為に駅員が出張していました。私はこの駅で、入線するカットと出発するカットを撮る予定でした。ここで面白い事が。駅員さんに入場券を買う事を告げると、何と、ここは無人駅だからそのまま入っていいとの事😳。撮影には十分注意して下さいと言われました。

私は思わぬ返答にお礼をして、そのまま駅に入りました。するとそこは想定外に誰もおらず、結局、SLを撮影していたのは私だけだったのです。そしてSLがやって来るのを数十分待ちます。このシチュエーションは久しぶり。そしてかなり寒い。今まで、秩父や水上にSLを撮影しには行っていますが、大体が春から秋です。それ程寒い思いはしていませんでした。冬の撮影は、それこそ数十年振りでした。これは結構キツかったのです。厚着をして来ましたが、SLが来るまでじっと立って待っているのは、想像以上に厳しい物です。今、このブログで、ネガフィルムの思い出のシリーズを書いていますが、昔の北海道での撮影を思い出す位、また、早朝の東北本線でEF57を待っていた時を思い出す位、かなり寒い鉄チャンになったのでした😨。

そして時間になりました。天候は変わらず、定時少し前にカメラをチェック。この日はケータイでビデオも録る予定でしたので、そちらもチェック。すると遠くで汽笛が聞こえます。いよいよやって来ます。カメラのズームレンズを覗くと、線路の向こうからSLがやって来るのが見えました。ズームレンズの望遠を最大にして、待ち受けます。久しぶりに心臓がバクバク、興奮して来るのが分かります。これがたまらない。SLはこの駅に停車するので、ゆっくりとやって来ました。まずはワンカット。ズームをずらし、続けてシャッターを押します。それを数枚。カメラから目を外すと、目の前をC57が通過して行きました😃。

久しぶりのこの感動に暫く動けませんでした。しかし列車はここで10分程しか停車しません。ハッと我に返り、急いでC57が停車している所まで走りました。つづく。f:id:x-japanese:20241207144709j:image