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2010-11-01から1ヶ月間の記事一覧

「好き」や「楽しい」の先にある世界、“夜の海”で戦い生きる者達 - 「3月のライオン」

心を揺さぶられる作品は、何度読んでも心を揺さぶられるもの。 いつも雑誌で読んでいても、まとめて単行本で読み返す事で更なる発見をする時さえある。 そんな今回は、「3月のライオン」(羽海野チカ)の“夜の海”の話。 具体的には、一貫した“夜の海”の演出…

「鋼の錬金術師」最終回、“成長を刻んだ身長”の魅せ方

最終回が掲載された『少年ガンガン』7月号から早半年。 遂に、遂に、待望の「鋼の錬金術師」(荒川弘)完結巻が発売。 ガンガン本誌を含めると、何度読み返したか皆目見当もつかず、未だに何度も涙が出そうになる。 読む度に震えて燃え尽きて、初めて最終回…

終わりを告げる“さよなら”と始まりを告げる“さよなら” - 「さよならフォークロア」

ある作者の初掲載/初単行本で心を撃ち抜かれるのは、漫画を読む上で至福の一つだと思う。 勿論、その作者の次の単行本を待つのは、もどかしくも楽しいもの。 発売日が近付くに連れ、そわそわしだす経験は珍しくないはず。 と言う訳で、今回は待望の「さよな…

“少女”達と共に在る一瞬のような永遠、永遠のような一瞬 - 「少女素数」

突然ながら、3年という期間は長いだろうか?はたまた短いだろうか? それでは、1年や3ヶ月という期間ならば、どうだろうか? この質問の答えは、その人の年齢,性別,忙しさ等によって、異なると思う。 しかし、世の中には、一瞬を永遠のように錯覚させたか…

不安定だからこそ輝かしい、君と響きあう青春の日々 - 「U15's」

自分の好きな作品・作家の単行本は、言わずもがな嬉しい物。 更に、「こんな作品(集)が読んでみたい!」という想いが叶った時の嬉しさは、計り知れない。 その想いが叶った今回は、「U15's」(MATSUDA98)の話。 「U15's」は、「ほのかLv.アップ!」や「鉄…

自分を変えるために、思い切って一歩踏み出す勇気、超えていく圧倒的格差 - 「ビリオネアガール」

隔月発売の『good!アフタヌーン』で読む度に単行本化を待ちわび、遂に先日、第一巻が発売! と言う訳で、今回は「ビリオネアガール」の話。 物語は、平凡な大学生:高遠恵(けい)が、担当教授の姪:藤岡紫(ゆかり)の家庭教師を依頼される所から幕を開ける…

変わらないひだまりの家で、変わり向かい合っていく“取り残された”二人 - 「sunny」

単刀直入に切り出すと、10/25に発売した「sunny」(今村陽子)が本当に素晴らしかった。 帯の「サラリーマン×女子高生3人ひとつ屋根の下」という謳い文句の通り、胸暖まるホームドラマとしても良作。 が、それ以上に、この作品はハルとあきらの二人が変わり…

祝一周年!年3回の“夢見心地”へようこそ! - 『楽園 Le Paradis』第4号

『楽園 Le Paradis』、祝!一周年!! と言う訳で、今回はモチロン『楽園 Le Paradis』第4号の感想。 前号と一転して、歴代の表紙絵の中でも最も落ち着いた大人な雰囲気。 帯を捲ると見えるキャッチコピー「夢見心地を始めよう。」は、表紙とも内容ともマッ…