withコロナで生活者の意識や行動は大きく変わりつつある。そうした中、ビジネスの新潮流を探るため、ベンチャーキャピタル(VC)を訪ねる本連載。第2回は、インターネット関連を中心に幅広く投資するYJキャピタル(東京・千代田)の社長、堀新一郎氏に今後注目の領域や企業を聞いた。
YJキャピタル社長
—— コロナ禍において、人々は自宅で過ごす時間が多くなり、生活も仕事のスタイルも変化しました。
堀 新一郎氏(以下、堀氏) 2020年は、ビジネスのオンライン化が動き始めた年でした。ビジネスパーソンは訪問しての法人営業が物理的に難しくなり、ベルフェイス(東京・渋谷)のオンライン営業システム「bellFace」や、Candee(キャンディ、東京・港)のオンラインイベントの配信パッケージなどが注目を集めました。特にCandeeは、従来は動画制作やライブ配信に強みを持つ企業でしたが、コロナ禍でオンラインイベントソリューションの提供を始め、商品発表会や株主総会で利用する企業を集めました。
その他、感染リスクを避けてジムに行かなくなった人たちもいる中、LEAN BODY(リーンボディ、東京・渋谷)が提供するオンラインフィットネスサービス「LEAN BODY」も市民権を得たと思います。「令和版ビリーズブートキャンプ」が話題となりましたね。こうした巣ごもりフィットネス需要やヘルスケア領域は、今後も伸長が期待できると注視しています。
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