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「もう献立を考えなくていい」というキャッチコピーで、ミールキットなどのサブスクリプションサービス「Oisix」を展開するオイシックス・ラ・大地。オイシックスのある暮らしの風景をInstagram(インスタグラム)で広げているSNSマーケティングの核は「バズり」に頼らない自然さだという。
オイシックス・ラ・大地が発表した2021年4~6月期の決算によると、サブスクサービス「Oisix」の会員数は約33万4000人。生鮮食品やミールキットを宅配する出荷キャパシティーの逼迫で、ユーザー獲得を一時停止した前年同期と比較して約3割増となった。長引くコロナ禍による「巣ごもり需要」の中で、家族との生活を楽しむためのサブスクサービスとして定着しつつある。
ユーザー増の背景には、春の新規プロモーションが好調だったことが寄与しているという。一翼を担ったのが、Instagramによる各種のマーケティング施策だ。「オイシックスの『おためしセット』を利用した方に、何がきっかけだったかとアンケートを取ると、常にInstagramの施策がトップクラスに入る。大抵は1~3位に入り、4位以下とは桁違いの数字になる」と評価するのは、オイシックス・ラ・大地のOisix EC事業本部プロモーション室副室長の井上政人氏だ。
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