無料で使える!マーケツール&データ100選 第1回

オンライン上には無料で利用できるマーケティングツール、使えるデータ集が実は多数ある。本特集では、マーケターに役立つ無料マーケティングツール100選、データ集100選をお届けする。マーケティング従事歴が長ければ、既知のものも多いかもしれない。有用な場面で利用できているかを見直す機会にしていただきたい。マーケティング人材の確保がままならない中、マーケティング業務の効率化にはツール類の導入が有効策になり得る。特集第1回は無料ツール100個を一挙紹介する。

無料で使えるマーケティングツールを一挙100個紹介(写真:fotomek/stock.adobe.com)
無料で使えるマーケティングツールを一挙100個紹介(写真:fotomek/stock.adobe.com)

 「SUBARU? スバル? どっちがいい?」--。日経クロストレンド編集部では平日夕方、翌日公開記事の確認と記事タイトル検討のオンライン会議を開いている。記事タイトルの付け方次第でアクセス数は大きく変わるので、大切なミーティングだ。記事タイトルにおける「SUBARU対スバル」の検討は実際にあった話である。

 同社は2017年4月に富士重工業からSUBARUに社名を変更している。「社名表記は横文字のSUBARUですけど……」と筆者が言うと、参加していた編成担当者が「検索ワードではカタカナのスバルが圧倒的ですね」と指摘した。Microsoft Teamesの画面上に共有されたのは「Google トレンド」のページ。検索ボリュームに約10倍の差があることが示されていた。「では、カタカナの『スバル』でいきましょう」。あっという間に決まった。

 日経クロストレンドの読者ならば、Googleの検索ボリュームの推移を調べられる「Googleトレンド」は大半の人がご存じだろう。だが、こうした「使える場面」で有効に使いこなせているかというと、自信がない人も少なからずいるのではないだろうか。

 オンライン上には、このGoogleトレンドのように、無料で使えるお役立ちツールがたくさんある。本特集では「無料で使える!マーケツール&データ100選」と題して、本稿で「ツール編100選」、5月14日(火)公開記事で「データ編100選」をお届けする。

 紹介するツールは、完全無料のもの、あるいは利用できる機能に一部制約はあっても無料で継続利用できるプランがあるものを中心に選んだ。「高価なツール、ソリューションを導入したものの、あまり活用されていない」といったミスマッチはマーケティングの現場でもよく起こる。無料ツールをしばらく利用し、「本格導入すれば業務効率が格段に上がる」と確信を持てた段階で有料サービスに移行すれば、こうしたミスマッチは防げるだろう。

 マーケティング人材の確保は多くの企業で悩みのタネになっている。マーケティング予算が少ない中堅・中小企業でも、無料ツールから始めて、有用な場合はビジネス規模に合わせてベーシックプランなどに移行すれば、比較的少額でマーケティング業務を効率化できるはずだ。

 それでは無料で使えるマーケティングツールを一挙100個、紹介していく。

仕事で即役立つ無料マーケツール100選公開

トレンド分析に役立つツール3選
アクセス解析に役立つツール6選
来訪者の視点が分かるヒートマップツール3選
Webフォーム・アンケート作成ツール8選
マーケティングオートメーション(MA)/CRM(顧客関係管理)ツール3選
Webサイトの作成に使えるCMSツール6選
X(旧Twitter)管理・分析ツール3選
Instagram管理・分析ツール4選
YouTube管理・分析ツール5選
その他SNS管理・分析ツール4選
デザイン、プロジェクト支援ツール8選
Web会議、ウェビナー配信・支援ツール4選
Web広告関連ツール7選
Webサイト改善ツール10選
QRコード作成ツール3選
SEO管理・分析ツール15選
知っ得・お役立ちツール8選


■トレンド分析に役立つツール3選

 Google トレンド 

提供元:米Google
キーワードの検索ボリュームの推移が分かるツール。アカウント登録も不要で利用できる。検索者数、検索回数は、人々の関心度の高さがそのまま表れる。その推移を追うことは、はやりすたりの把握に役立つ。ここ数日間の動向から、2004年以降の長期推移まで期間を選択して閲覧可能。急上昇ワードからトレンド性の高いトピックを探せるほか、指定キーワードの動向をメールで知らせてくれる機能もある。

 Twittrend(ついっトレンド) 

提供元:シーグ(東京・渋谷)
今、話題になっている各地域のX(旧Twitter)のトレンドワードをランキングでまとめているサイト。Xのトレンドワードを地域別に、現在、1時間前、3時間前、6時間前、12時間前、24時間前、2日前、3日前の時間軸で確認できる。対象地域は、国内は日本全体と、東京、大阪、横浜、名古屋、京都、広島、福岡、札幌、仙台、新潟など21都市。世界は世界全体と、米国、カナダ、英国、フランス、ドイツ、イタリア、韓国、インドネシア、タイ、ベトナム、オーストラリア、イスラエル、アルゼンチン、ブラジル、ケニア、南アフリカなど32カ国。

 Yahoo!リアルタイム検索 

提供元:LINEヤフー
X(旧Twitter)に投稿されたポストを文字通りリアルタイムで検索できる。検索対象は非公開に設定されていない日本語のポスト。「トレンド」では今まさに盛り上がっているトピックをランキング形式で表示。6時間・24時間・7日・30日の時間軸で対象キーワードのポスト数の推移や、投稿内容の感情の割合(ポジティブ対ネガティブ)をグラフ表示する機能もある。

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■アクセス解析に役立つツール6選

 Dockpit Free(ドックピット フリー) 

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