次世代GORE-TEX素材採用で全方位カバー!?話題のモンベル新作「テンペストジャケット」をレビュー !(2ページ目)
全方位で隙がない!妥協なしの圧倒的パフォーマンス

今回、テンペストジャケットを着用して感じたのは、機能面での完成度の高さでした。GORE-TEXプロダクトらしい安定した防水・防風性能に加え、しなやかで軽い着心地が持続。運動量の多い場面でも汗抜けが良く、レインウェアに求められる機能が高次元で実現されています。
さらに環境への配慮もクリアしており、まさに全方位において隙のないレインウェアだと感じました。その特徴を詳しく見ていきましょう。
本当にGORE-TEX素材!?しなやかな着心地に驚き

歩き始めてすぐに驚かされたのが、着心地の良さです。従来のレインウェアに見られたGORE-TEX素材は、どこか硬くパリッとした質感のものが多く、特に蒸し暑い季節はこうした着心地が気になる節もありました。
しかしePEメンブレンを採用した本作は、これまでのイメージを大きく一新。やさしい風合いが体を包み込み、しなやかで快適な着心地が実現されていました。

こうした心地よさを引き立てているのが、裏地に採用された「GORE® C-KNIT®バッカーテクノロジー」です。なめらかな肌触りの極薄ニット素材で、肌に触れても不快なベタつきを感じません。
そのため、汗ばむような場面でもサラリとした着心地が持続。雨の日はもちろん、あらゆる天候でその快適さを実感できそうです。
アクティブシーンはお手のもの!腕上げも汗処理もバッチリ

そして行動中も快適な動きをサポートしてくれます。縫製箇所を極限まで減らしたモンベル独自のパターン「K-Monoカット」により、岩場のような腕を大きく上げる場面でもツッパリが軽減。ストレスのない自由な動きができました。
汗抜けも抜かりなし

急登を駆け上がるような運動量の多い場面でも、蒸れがしっかり逃げていることが伝わってきました。
この日は冷たく強い風が吹いていましたが、テンペストジャケットが風をしっかりブロックし、体温を保持。それでいて、不要な蒸れはしっかりと排出されていた感覚です。

脇下の汗ムレを開放!
さらに、両脇下にはピットジップが備わっており、ウェア内の蒸れを効果的に外へと逃がします。ジッパーを開けると、スーッと熱が逃げていくのが感じ取れました。
こうした機能から、雨の日以外にもウインドシェル感覚で使いやすいウェアだと感じました。
長時間の雨でも、これなら安心

表地はPFASフリーの環境に配慮した撥水加工が施されており、水を吹きかければ水滴となって気持ちよく流れていきます。
何度も同じ箇所に水をかけ続けていると、徐々に水を弾かなくなっていく様子が見られました。とはいえ、もし表地に水が染み込んでしまっても心配ご無用。中間層のGORE-TEX ePEメンブレンは水を通さない素材なので、表地が染みたとしてもウェア内部はドライに保ってくれます。
フィールドでは大雨を想定したテストはできなかったため、後日、自宅でシャワーを思いきり浴びせてみましたが、内部に染み込んでいるような様子はなし。確かな耐久防水性を実感できました。

縫い目や接着部分にもこだわり
裏地の縫い目には、シームテープが丁寧に施されており、水の浸入を徹底的にブロック。縫い目部分には、生地の余分な縫い合わせを削るモンベル独自の縫製技術「スマートソーイング」が採用され、軽量化にも貢献しています。
また、袖口や裾の接合部分は接着加工で仕上げられており、縫い目を少なくすることで水の浸み込みと保水を防ぐ設計になっています。
末端からの雨風の侵入も許さない

フードの使い勝手はレインウェアを選ぶ上での大切な要素。フードは前後のドローコードで絞るだけでなく、後ろのベルクロでひさしの高さも調整可能。上下3ヶ所から素早い微調整ができるので、とても使いやすいと感じました。
先端に芯が内蔵されたひさしは自然に立ち上がるようになっており、シルエットも綺麗に保たれます。雨風の吹き付ける環境でも顔周りを守り、良好な視界を確保してくれるでしょう。

また、両裾に配置されたドローコードを引くことで、裾のフィット感を自在に調節可能。袖口には、細目のベルクロが配置されており、微調整も簡単です。
雨や風の侵入を効果的に防ぎ、裾や袖口といった細部にまで、妥協のない機能性が息づいていました。
充実の機能なのに、驚きの軽さ!

軽やかな着心地もポイントです。2つのジップポケットとピットジップ、強度のある3層構造の生地を備えながらも、平均重量は247g(男性Mサイズ)。モンベルのレインジャケットの中でも耐久性と軽量性を両立したモデルに分類されています。
コンパクトに収まるので、バックパックを圧迫しない

軽量なので嵩張りも抑えられ、パッキングもスペースを圧迫しません。携行に便利な収納袋も付属されていて、500mlペットボトルほどのコンパクトなサイズになります。

収納袋を使わなくても、ウェアをフード内に丸めこめばコンパクトに。こうした使い方もいいですね。
軽くて薄手の素材ゆえ、直接肌に羽織った状態で水がかかると冷たさを感じやすいですが、保温性のあるミドルレイヤーをレイヤリングすることで解消されます。使用する季節や山の標高に応じて、寒さ対策も行いましょう。
「洗濯しない方がいい?」は誤解!洗って機能性をキープしよう

テンペストジャケットをはじめとする「PFASフリー」素材の唯一の弱点は撥油性。フィールドで使用しているうちに、生地には目に見えにくい汗や皮脂汚れが付着してしまいます。これをそのまま放置してしまうと、表地の撥水性が低下する原因になります。
洗濯&撥水処理で機能が復活!

なので「洗濯をしない方が機能が長持ちする」というのは大きな間違い。機能の維持、そして長く使い続けるためにも、こまめな洗濯と熱処理が欠かせません。
メンテナンスのポイント
- 洗濯は使用ごとが理想です
- 柔軟剤・漂白剤は追加せず、中性の液体洗剤を少なめに入れて洗いましょう
- 乾燥後に乾燥機やアイロンで熱処理をすると、表生地の耐久撥水性が回復します
- 熱処理をしても撥水性が回復しなくなったら、市販の撥水剤を使用しましょう

モンベルでは、アウトドアウェア専用の洗剤やPFASフリーの撥水剤も販売されています。店舗やオンラインショップで購入できますので、ぜひ活用してみてください。
これからは、新時代のレインウェアを選ぼう!

次世代GORE-TEX プロダクトテクノロジーを採用したテンペストジャケットは、環境負荷を限りなく低減しながらも、従来の信頼性や安心感をそのままにした新定番のレインウェア。
吹き荒れる山岳地帯も、穏やかなハイキングも、あらゆるシーンにフィットし、快適な登山をサポートしてくれるでしょう。
機能面から環境面まで、全方位をカバーしてくれるテンペストジャケットで、山を軽快に楽しんでみてはいかがでしょうか。
テンペストジャケットの特徴
- PFASフリーの次世代GORE-TEX プロダクトテクノロジーを採用
- 従来のGORE-TEX製品と同等の耐久防水性や透湿性をキープ
- ePEメンブレンを採用することにより、しなやかな着心地に
- アクティブなシーンでも使いやすい
- 充実の機能性に関わらず、軽量な仕上がり
洗剤・はっ水剤プレゼントキャンペーンを開催!

現在、モンベルの実店舗またはオンラインストアでは、対象のGORE-TEX製品のレインウェアをお買い上げいただくと、お試し1回分の洗剤とはっ水剤をプレゼント中です。
お手入れ方法についてのリーフレットも付いてくるので、レインウェアのケアにお役立てください。
Sponsored by 日本ゴア合同会社