こんにちは、すずめです!
本日は、アフリカの動物・ヌー(Wildebeest)について!🐂
🌱前回の動物記事はコチラ!↓↓
ヌーといえば、大きな群れでアフリカの大地を渡る、「ヌーの大移動」。
野生動物のテレビ番組や本なんかでも、よく紹介されていますね。
私も、“ヌー=大移動”という印象がありました!
そんな彼らと初めて出会ったのは、南アフリカの自然保護区を訪れた時のこと。
遠くの草地に、一頭でポツン。
群れのイメージが強かっただけに、一瞬ヌーだとは分かりませんでした😅
初めて見たヌーは、とてもとても美しくて…
しばらく見惚れてしまいました✨
国立公園にいる間、時々ヌーを見かけましたが、大移動の映像で見るような感じではなく、一頭や数頭の群れでのんびりと過ごしている印象。
木の下で休んだり、仲間たちと触れ合ったりする姿は、とてもほっこりとするものでした😊
ヌーって?
ヌーの主な棲息地は、アフリカ大陸東部から南部。
サバンナなど、草丈の短い場所でよく見られます。
場所によって乾季と雨季が異なる、アフリカ大陸。
草食性のヌーにとって、食草が少なくなる乾季は命に関わります。
そのため、雨季を迎える土地を求めて、移動しながら暮らしているのだそう。
これが、いわゆる「ヌーの大移動」ですね!
特に知られているのが、100万頭以上ものヌーたちがタンザニアとケニアを行き来する大移動。
川を越える際には、数千頭のヌーが命を落とすのだそうです。
移動しながら出産や子育ても行うヌーたち。凄いなぁ。
ヌーと生態系
ヌーの移動は、彼らだけでなく、自然環境や他の生きものたちにとっても大切です。
彼らがもし一か所に定住していたら、その地の草はいずれ無くなってしまうでしょう。
逆に、他の場所では草が伸び続け、森林化するかもしれない。
草地の減少は、多種多様な草食動物たち、彼らを捕食する肉食動物たちにとっても大きな影響を及ぼします。
ヌーが移動しながら採食することが、草地を広範囲に残すことに繋がっているのですね😊
草を食べて移動し、フンをすることは、草を育てることにもなります!
ヌーの天敵は、ライオンやチーター、クロコダイルなどの肉食動物です。
大きな移動をしない彼らにとって、ヌーの大移動は、大切な捕食の機会にもなっています。
川を渡り切れず力尽きたヌーの遺体は、
死肉を食べる生きものたちの大切な食糧源となっています
(写真はカバの骨です)
広い大地を移動するヌーの行動が、自然環境や大きな命の巡りを育む。
アフリカの大地に、素晴らしい恩恵をもたらしているのですね😌
ヌーの困りごと
そんな彼らの大移動ですが、今、困難を抱えています。
なんでも、移動するヌーの群れが減っているのだそう。
主な要因は、移動経路の分断。
農地や牧場の拡大に伴う有刺鉄線やフェンスの設置、道路の増設など、人間活動が原因と考えられています。
また、森林破壊により河川が氾濫し、川渡りが困難になっているという話も。。
絶滅の恐れがないとされる彼らは、どうしても緊急性を見出されにくい立ち位置。
ですが、移動が困難になることは、彼らだけではなく、繋がる全ての生きものや自然環境に関わる問題。
アフリカの豊かな生態系が、これからも続くよう。
そして何より、ヌーたちがヌーたちらしく暮らせるよう、社会が変わっていくことを願います。
アフリカの自然環境や野生動物を利用した事業に、アフリカ以外の国が関わっていることが多くあり、日本もその一端を担っています!
アフリカだけで抱える問題じゃなくて、世界みんなで考えていくべきことやな
おわりに
野生生物の保護は、希少性や数に注目することが多いです(固有種か否かも重視されやすいですね)。
ですが、生きものたちは皆、繋がり合って、みんなで豊かな自然環境を作っています。
そして、それぞれにそれぞれの人生(生きもの生?)がある。
珍しいから、少ないから、
人気があるから、人に害がないから、
という見方だけじゃなくて。
生きものたちが個として、種として、生態系の一員として生きていることを大切に、私たちの暮らしを見直していけるとイイな😌
これからも、ヌーたちが力強く大地を駆け抜けられますように✨
それでは♪
今週のお題「大移動」