実は更年期症状を悪化させてしまう、更年期に避けた方がいいNG食べ物とは?管理栄養士が解説
更年期になると、女性ホルモンの分泌の低下により、めまい・のぼせ・イライラなどさまざまな症状があらわれます。更年期の症状を悪化させないために、避けた方がいい食べ物とはどのようなものなのでしょうか。また、実は「避けすぎ」にも要注意!管理栄養士が解説します。
更年期に避けた方がいいNG食べ物とは
更年期の女性は、不眠やほてり、めまいなどの身体的な変化だけでなくイライラや気分の落ち込みなど精神的な不調を引き起こしてしまいます。ホルモンバランスが乱れることにより起こる不調は食事に気を付けることで悪化したり、症状を抑えられたりできるため「何を食べるか」「何を控えるか」はとても重要なポイント。更年期に避けるべき3つのポイントをお伝えします。
カフェイン
更年期の症状には、イライラ・不眠・動機などがあります。カフェインは交感神経を刺激してそれらの症状を引き起こす可能性があるので、控えるのがおすすめです。
コーヒー、紅茶、エナジードリンクなどを習慣的に飲んでいる方は、ハーブティーやカフェインを除いたデカフェドリンクを選んでみてはいかがでしょうか。
アルコール
アルコールも、過剰に飲むと睡眠の質を低下させるほか、ほてりの原因となってしまいます。ほてり(ホットフラッシュ)は、更年期の代表的な症状のひとつです。ほてりの頻度を減少させるためにも、アルコールは控えるようにしましょう。
糖質
砂糖を多く含む食品は、食後の血糖値を急激に上昇させてしまいます。さらに急上昇した血糖値が急激に下がることにより、自律神経が乱れたりイライラを感じたりしてしまいます。
菓子パンと甘い飲みものを朝食で食べたり、おやつにクッキーやチョコレートなどを制限なく食べたりしている方は要注意。食べているときは甘さで幸福度が上がっているかもしれませんが、その後のイライラにつながるおそれがあります。
「絶対NG」ではないので要注意
更年期に避けるべきものを紹介しましたが、決して「絶対NG」というわけではありません。
たとえば、糖質は三大栄養素のひとつで人が生きていく上で欠かせない栄養素。「過剰摂取」を控える必要はありますが、毎日の食事でご飯やパン、麺類などを適度に摂取する必要はあります。
「糖分がたっぷりの甘いおやつ」や「菓子パン」などは避けつつ、ご飯に野菜や肉類・魚などをバランスよく食べるようにしましょう。
アルコールやカフェインも、飲みすぎると不眠やイライラ、ほてりを引き起こしてしまいますが、適量であれば逆にストレス発散やリラックス効果を感じられる方もいるでしょう。
好きなお酒やコーヒーを我慢することで、ストレスを感じてしまっては本末転倒です。「休肝日」を決めて「1杯だけ」のアルコールを楽しんだり、休日にはコーヒーでリラックスタイムを楽しむなどとご自身で決めたりして、制限しすぎないようにしてみてくださいね。
AUTHOR
なつめももこ
管理栄養士/Webライター/イラストレーター。管理栄養士として病院に7年間勤務。出産を機に「子どもとの時間を大切にしながら働くこと」を目標にフリーランスのWebライター&イラストレーターとして活動開始。現在は栄養に関する記事を執筆するほか、未経験からイラストレーターになる方法について発信している。
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