トランプ次期大統領の発言でマーケットにまた激震が走った!
マーケットがレンジ相場に入り、落ち着いた動きになっていた矢先に、トランプ次期米大統領の爆弾発言でまたマーケットに激震が走りました。
トランプ次期大統領の爆弾発言でマーケットに激震が走った! (C) Chip Somodevilla/Getty Images News
大統領選で勝利して以来、沈黙を保っていたトランプ氏が、一連の人事を終えたこともあり、いろいろと発言を始めています。
まず、通商政策についてです。トランプ氏は、選挙公約で、一律10%から20%の関税をかけることと、中国に対して60%の関税をかけると言っていましたが、中国に対しては、10%の追加課税、メキシコ、カナダに対して25%の関税をかけると言い出したのです。
大統領就任の初日に大統領令にサインをすると言っています。この発言を受けて、カナダドル、メキシコペソが急落しました。しかし、カナダドルはすぐに元に戻っています。
(出所:TradingView)
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関税による貿易へのマイナスを懸念!米ドル/円はスワップ金利狙いの安易な円売りは鈍くなるか
また、関税による貿易へのマイナスの影響を懸念して、リスクオフの動きとなり円高になりました。
今回の影響はとりあえずいったん落ち着くと思いますが、今後またどういう発言が飛び出してくるかわからないというムードになったことは間違いありませんので、ここからは、安易に円売りでスワップポイント(スワップ金利)を稼ごうという動きは鈍くなると思います。
(出所:TradingView)
また、政治的な話では、トランプ次期米大統領がシャインバウム・メキシコ大統領と会談し、「メキシコ大統領はメキシコを経由しての米国への移民を止めることに同意し、事実上、南国境を閉鎖した」と発表するとメキシコペソが急騰する局面もありました。
トランプ氏は今回、来年(2025年)1月の就任までは黙っているのかなと思っていましたが、やはりトランプ氏はトランプ氏でした。そんなに長期間黙っているはずがありませんでした。
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トランプ次期大統領の発言に振り回される相場が続くことを想定
今後も、こうした発言に振り回される可能性が高いので、ここで一応、トランプ次期米大統領の経済政策についておさらいをしておきます。
1.全輸入品に10-20%の一律課税、中国製品は60%に
2.トランプ減税の恒久化
3.石油・ガスの掘削を推進
4.21%の法人税率を一部15%に引き下げ
5.不法移民1100万人の強制送還
6.米ドル安誘導
現在はとりあえず、1や5について言及したわけですが、今後は他の政策についても発言をしていくと思われます。そのたびにマーケットが動くという展開が続くと思いますので、十分注意をしておきましょう。
関税発言により、やや米ドル安方向にレンジが変わりましたので、目先の米ドル/円の予想レンジは多少前後することも想定しながら150~153円程度としておきます。
(出所:TradingView)
個人的には、米ドル/円でレンジトレードを続けながら、ユーロ/米ドルを1.06ドル近辺でショートにしたいと考えています。
(出所:TradingView)
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