実のところ、昨日紹介した「マルティン・ニーメラーの警句」とは、 マルティン・ニーメラーが当時発したオリジナルではない、ということがわかりました。 正しい原文の訳文はこちらです。 はじめにやつらは共産主義者に襲いかかったが、私は共産主義者ではなかったから声をあげなかった。 つぎにやつらは社会主義者と労働組合員に襲いかかったが、私はそのどちらでもなかったから声をあげなかった。 つぎにやつらはユダヤ人に襲いかかったが、私はユダヤ人ではなかったから声をあげなかった。 そして、やつらが私に襲いかかったとき、私のために声をあげてくれる人はもう誰もいなかった。 わかるだろうか? 自分が他者のために声を上げなかったから、自分のためにも声を上げてはくれなかった、という反省なのです。先に紹介されたものから受けた印象とは全く違うものであって、この点についていえば、ニーメラーの精神の浅ましさなどどこにもない。した