2016年のSセメスターに「ボーカロイド音楽論」と称したゼミが行われた。自身もボーカロイドで作曲するボカロPであり、音楽評論家でもある鮎川ぱてさんが講師を務め、人文科学の視点でボーカロイドを論じる講義という斬新さから、東大の内外から注目を集めた。 この9月から始まったAセメスターでは、主題科目として木曜5限に開講される。シラバスに掲載された「授業のキーワード」には「ぼくのかんがえたさいきょうリベラルアーツ」とある。注目の「ボーカロイド音楽論」、Sセメスターに行われた講義の第1回の様子を、書き起こしで掲載する。 (Sセメスター開講前の3月に行ったインタビューはこちら→ 初音ミクでエンタメはどう変わったのか? 東京大学初のボカロPによるゼミに迫る) ボーカロイドのなにを学ぶのか たくさんの方にお集まりいただけて嬉しいです。「ボーカロイド音楽論」、講師を務めさせていただきます鮎川ぱてと申します。