英BBCテレビがクイズ番組で、広島と長崎で二重被爆した故山口彊さんを「世界一運が悪い男」として取り上げ、長崎市が抗議していた問題で、BBCから「非常に申し訳なかった」と謝罪する内容のメールが同市に届いていたことが8日、分かった。この問題について、BBCから市への謝罪は初めて。 市関係者によると、メールはマーク・トンプソン会長名で7日に届いた。「ご迷惑をお掛けした。今回の問題を重く受け止めている」とした上で、「担当部署に(長崎市から)送付された資料を渡した。心にとどめておきたい」と英語で記してあったという。 メールについて、長崎市の田上富久市長は「BBCには多くの人を傷つけたことを知ってほしかった。誠実な回答と受け止めており、今後、『被爆の真実』を報道することを期待している」と話した。 【関連記事】 〔終戦特集〕太平洋戦争の歴史を振り返る 【特集】日本の航空母艦〜赤城、加賀、飛龍