古くから炎症とがんとには密接な関係があることが知られている。その代表例として、ピロリ菌感染による胃炎がある。ピロリ菌による胃炎を持った人は胃がんになりやすい。我々は、ピロリ菌に感染した人の胃では、感染していない人に比べて多くのDNAメチル化異常が誘発、蓄積されていること(Maekita et al., 2006 [PubMed]、Ando et al., 2009 [PubMed])、そして、胃がんが多くできた人ほど、DNAメチル化異常の蓄積の度合いが大きいことを明らかにした(Nakajima et al., 2006 [PubMed])。 また、実験動物を用いた実験から、ピロリ菌感染によって生じる炎症がDNAメチル化異常の誘発に重要であることを明らかにした(丹羽ら 論文投稿中)。以上のヒト及び動物モデルでの知見は、ピロリ菌による胃炎により、胃粘膜でDNAメチル化異常が誘発され、DNAメ
東京医科歯科大学(TMDU)は2月17日、東海大学との共同研究により、ほ乳類の個体発生に重要な働きをする「ゲノムインプリント記憶」が、生殖細胞でリプログラミング(消去・再成立)される際の消去過程に「能動的脱メチル化機構」が機能することを、マウス個体を用いた実験で突き止めたと発表した。 成果は、TMDU 難治疾患研究所・エピジェネティクス分野の石野史敏 教授、同・李知英 特任講師、東海大の金児-石野知子 教授らの共同研究チームによるもの。研究の詳細な内容は、1月13日付けで英オンライン総合学術誌「Scientific Reports」に掲載された。 ほ乳類の発生過程では、ゲノムワイドな「DNA脱メチル化」が、(1)受精から着床までの初期発生の時期、(2)「始原生殖細胞(primordial germ cell:PGC)」が将来の生殖巣(精巣や卵巣)である生殖隆起まで移動し定住する時期で起きる
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