ベルリン(CNNMoney) 騒音をほとんど出さず、排ガスも放出しない世界初の水素を動力源とする列車「ハイドレイル」の運行実験がこのほどドイツで行われ、実験は成功した。 列車を製造したフランスのアルストムによると、ハイドレイルはこれまでのディーゼル列車に比べて騒音が60%少なく、排ガスは一切放出しない。速度や定員はディーゼル車に匹敵する。 燃料には水素を使用。車体の上に載せた燃料電池で水素と酸素を混ぜて発電し、リチウムイオンバッテリーに蓄電する。すぐに使わない電力は貯蔵して後に使うこともでき、これによって燃費を高めている。放出するのは蒸気と水だけなので、環境にも優しい。 これまでにドイツの5州がアルストムから計60本のハイドレイルを調達する覚書を交わしており、2018年初めまでには初の水素列車が運行を開始する見通し。 列車は2両ごとに燃料電池1基と約94キロの水素タンクを装備する。酸素は列