「TVer(ティーバー)」を知っている人は、読者の中にどれくらいいるのだろう。「TVer」は、民放テレビ局が連携して運営する、テレビ番組の見逃し配信サービスだ。MAU(マンスリーアクティブユーザー)数は1000万を超え、すでに認知率は62.3%に達している。在京キー局と在阪キー局合わせて10局が制作するドラマやバラエティーを中心に、主だったテレビ番組が放送後一週間、無料で視聴できる。録画機がいらなくなる、テレビ好きには便利なサービスだ。 そのスタートは2015年10月。その前の一年以上かけて在京キー局の幹部が定期的に集まり議論して、スタートを決めたと聞く。ただし、TVerはスタートからいままでの5年間、「微妙な形」で運営していた。 TVerという会社があったわけではなく、在京キー局と電通博報堂など大手広告代理店の出資で、もともとあった株式会社プレゼントキャストが運営を委託されていた。だから