複数のディレクトリを交互に参照する必要のある作業は意外と多い。例えば、部内の共有ディレクトリ(/home/project/foo)にあるファイルを参照しながら、ホームディレクトリ(~/report/foo)で文章を作成するという作業を行う場合、一般的にはcdコマンドを使用する。しかし、cdコマンドの場合は、/home/project/fooに移動するときも、~/report/fooに戻るときも、再度「$ cd 移動するディレクトリ名」とキー入力しなければならない。ファイル名の補完機能(過去に実行したコマンドを再実行するには参照)を使えば、ある程度の手間は省けるが、面倒であることには変わりない。 そんなときは、pushd、popd、dirsの各コマンドを使用すると便利だ。カレントディレクトリが~/report/fooで、/home/project/fooに移動する場合は、