我が社が会社見学会を催しているのは当連載でも幾度となくご紹介しています。2000年度の日本経営品質賞受賞を契機にスタートした見学会は、当初こそ小さな規模でしたが、口コミで評判が広がり、昨年は1600人もの方がお見えになりました。 見学者の顔ぶれは、まさに多士済々です。飲食店経営の方、アミューズメント、製造業や不動産業、ペットショップ、アパレルや自動車販売、福祉・介護関連、IT、ときには銀座のクラブ・お坊さんまで(!)。拙著が海外でも翻訳出版されていることもあり、海外の企業からお見えになることもあります。 なかには、こんな疑問を持つ人がいます。「武蔵野はサービス業ではないか。同じサービス業ならいざ知らず、異業種の経営者が見学して、どれだけの役に立つのかね?」。これについては一言、「異業種だからこそ役に立つ」のです。当節、ライバル企業と同じことをしていては決して勝ち残れないです。 では、