まずは2002年の決算から見ていこう。2002年は、Microsoftが歴史的な同意判決に署名し、米国政府とMicrosoftの独占禁止法訴訟が和解に至った翌年に当たる。また、「iPod」発売から丸1年がたった年でもあった。iPodは、PC企業だったAppleが、モバイルコンピューティングと通信に革命を起こす企業へと変化する第一歩だった。筆者が見つけることのできたGoogleの最も古い年次報告書は、2003年のものだった。同社が大規模な新規株式公開(IPO)を実施した前年である。 Microsoft Microsoftに関して筆者が特に興味を持っていたのは、「『Windows』への依存度」だ。Windowsの独占状態は、同意判決が署名されてからすぐに崩れ始めた(ただし、この訴訟が市場にどれだけ影響を及ぼしたかについては議論の余地がある)。 Microsoftはこの10年間で決算報告の仕組み