最近は仕事にオープンソースを使うのも当たり前になりつつあるが、それでも、基幹系の業務システムまで構築した事例というのは、まだそんなに多くないのではないだろうか。しかし、既に10年程前からオープンソースに目を向け、積極的に活用に取り組んでいる企業もある。中でも代表的なのが、外食産業チェーンの「ニュートーキヨー」だ。 同社はかつて、自社の受発注管理システム「Cerveza」のソースコードをオープンソースとして公開した。Linuxがようやく一般に認知されはじめた1999年のことだ。当時ソースコードを公開する選択をした理由はわからないが、現在もなお、ニュートーキヨーはオープンソースによるシステム構築を継続して推進している。今回紹介する「Olut」も、同社が開発し、ソースコードを公開している「販売管理」のシステムだ。ちなみに「Cerveza」はスペイン語、「Olut」はフィンランド語で、ともに「ビー