昔ながらのSL列車が運行していることで有名な真岡鉄道の終点・茂木駅前(茂木町茂木)で、一時閉店していた観光拠点施設「まんなカフェ」が再オープンした。SLの到着後、町外に流れていた乗客の足を駅前にとどめる狙い。関係者は「鉄道ファンの憩いの場にできれば」と期待を込める。 (石井紀代美) まんなカフェは三年前から同町商工会が運営していたが、今年三月、活用していた県の補助金の期限が切れると同時に閉店。地元商店街には再開を求める声が多く、町と商工会が市街地活性化委員会を組織し、再オープンにこぎつけた。 SLは、土日と祝日を中心に一日一往復運行。時刻表によると、午前十時三十六分に下館駅(茨城県筑西市)を出発し、午後零時六分に茂木駅着。構内の「転車台」で方向転換し、同二時二十七分に下館駅方面に出発する。 「駅から歩いて行ける飲食店はたったの二軒で、周りには喫茶店もない。SLに乗ってくる観光客はかなり多い