たんぱく質の合成を抑制するリボ核酸(RNA)が細胞内の核から運び出される仕組みを、大阪大と兵庫県立大などの共同研究チームが解明した。RNAは野球のファーストミットのような形をしたたんぱく質につかまれ運ばれていた。27日付の米科学誌「サイエンス」で発表した。 人間には数万種類のたんぱく質があり、不要なたんぱく質は合成が抑制されている。たんぱく質の設計図を伝達するメッセンジャーRNAに、別の小さなRNA(マイクロRNA)が結合して合成を止めるが、マイクロRNAの基になるプレ・マイクロRNAが細胞の核内で選別され、外側に運搬される仕組みは分かっていなかった。 研究チームは4年をかけ、運搬役のたんぱく質の結晶化に成功。大型放射光施設「スプリング8」(兵庫県佐用町)で解析した結果、2種類のたんぱく質が結合し、縦長のファーストミットのような構造になっていることを突き止めた。 「ミット」の大きさは
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