「報道しない自由」はある。同時に「報道する責務」もある。それを裏切れば、読者の信頼を無くす。自明の理だ。 24、25の両日、衆参両院予算委員会で閉会中審査が行われた。委員会での加戸守行前愛媛県知事の発言は、いわゆる「加計学園」(岡山市)問題の核心を突いていた。 加戸氏は「安倍晋三首相にかけられた、あらぬ濡れ衣を晴らす役に立ちたい」と決意を語ったうえで、「他の大学にも当たったが、反応がない。今治にとって黒い猫でも白い猫でも獣医学部を作ってくれるのが一番よい猫だ」などと訴えた。これらの内容をあえて書かないマスコミがある。ならば産経新聞は繰り返し書く。 閉会中審査で安倍晋三首相は「個別の案件について指示することは全くない」と明言し、獣医学部新設計画に絡む便宜を図ったことはないと重ねて訴えた。 一方、参考人の前川喜平前文科事務次官は昨年9月に和泉洋人首相補佐官から呼び出され「首相は自分の口からは言