訪日外国人観光客の殺到で観光公害が各地で問題になるなか、名古屋市が蚊帳(かや)の外に置かれている。三大都市圏に数えられる大都市なのに、なぜ“負け組”になってしまったのだろう――。「名古屋はどこにでもある都会で、城以外に見るところがない。がっかりだよ」1月末、名古屋市を代表する繁華街・栄地区(中区)で出会ったシンガポールの家族連れ。父親が近くの中部電力未来タワーへ向かう途中、名古屋観光にがっかりした表情を見せる。 【画像】マジ!? これが栄地区を歩く「訪日外国人観光客」です! 画像で見る(12枚) この家族は3回目の来日。最初はコロナ禍前の2019年、京都市、大阪市など関西を旅した。2度目は2023年、東京都から岐阜県の飛騨高山などを回っている。今回は再度、関西を中心に観光しながら、名古屋市に足を延ばした。このあと、気を取り直して三重県や奈良県に向かうそうだ。 2024年の訪日客は、日本政府
