「食物アレルギー」はまだそれほど一般的なものではありませんが(全米で5%程度)、特定の食品に過敏な症状を示す「食物不耐症」は多くの人に見られます。アレルギー専門医である筆者は、毎日のように食物不耐症の患者を診ています。その症状は、便秘、嚥下困難、胸焼け、膨満感、そして頭痛などです。「自分もそうかもしれない」と思った人が、原因となっている食品を見極めるには、どうすれば良いでしょうか? 筆者は食物アレルギーや食物不耐症に悩む多くの患者に対し、症状に応じて1週間から1カ月間程度の食事制限に取り組むよう勧めています。このプランを実行した患者の多くは、減量効果だけでなく、更年期障害や月経前症候群(PMS)の改善、胃酸逆流の減少、元気の回復、睡眠の質の向上、血色が良くなるなど、さまざまな効果がみられました。こうした目覚ましい効果に、最初は筆者も驚いたそうです。 このように有益な副次的効果が得られた多く