宮城県北地域の基幹病院である大崎市民病院では、今年7月の本院の新築/移転に合わせ、EMC「VSPEX」ベースで構築した共通仮想化基盤を稼働させた。設備投資コストと運用管理負荷の大幅な削減と、システム停止時間の短縮、可用性向上などを実現している。 同事例は、システム構築を担当したネットワンシステムズが12月22日に公開したもの。 大崎市民病院では従来、電子カルテシステム、医療用画像管理システム、放射線部門システム、検体検査部門システム、薬剤部門システムといった医療情報システムを、それぞれ個別に導入したサーバー/ストレージ/ネットワークで運用しており、設備投資コストと運用管理負荷が大きな課題となっていた。 病院の新築/移転を機にこの課題を解決するため、同院では医療情報システム共通の仮想化基盤構築を決定した。これに対し、ネットワンシステムがEMC VSPEXベースの仮想化基盤パッケージを提案、採
Pure Storage、「FlashStack CI」で垂直統合サーバへ参入。シスコのUCSサーバとVMwareを自社ストレージに統合 オールフラッシュストレージの新興ベンダであるPure Storageは、シスコのUCSサーバとVMwaerの仮想化ソフトウェアに自社ストレージを組み合わせた垂直統合サーバ「FlashStack Converged Infrastructure」(FlashStack CI)を発表しました。 製品ラインは仮想デスクトップ向けと仮想サーバ向けの2つ。 仮想デスクトップ向けの「FlashStack CI for Virtual Desktops」は、Pure Storage 400とシスコのUCSブレードサーバ、VMware vSphere 5.5とVMware Horizon 6の構成。1ラックで数百から最大3000までの仮想サーバを提供可能。 仮想サーバ向
シスコとEMC、VMwareの3社が、VMwareの仮想化ソフトウェアに最適化した垂直統合システムを提供するために、2009年に合弁で設立した企業がVCEです。同社がEMC傘下となることが22日(日本時間23日)に発表されました。 VCEは設立以来、シスコのサーバとネットワーク機器、EMCのストレージを組み合わせ、VMwareのソフトウェアをインストールした「Vblock System」を提供してきました。今月も新製品としてオールフラッシュのストレージを採用した「Vblock System 540」などが発表されたばかりでした。 VCEはEMCの傘下になったあとも引き続きシスコ、EMC、VMwareの3社の製品によるVblock Systemsの提供を続けていくとされています。下記はプレスリリースから。 VCE will continue to advance new solutions
シスコのサーバ、ネットワーク機器、EMCのストレージを組み合わせ、VMwareの仮想化ソフトウェアに最適化された垂直統合サーバの新機種「Vblock Sysetm 740」「Vblock System 540」「Vblock System 240」がVCEから発表されました。 3つの機種は、Vblock System 740がフラッグシップ、Vblock System 540がハイパフォーマンス、Vblock System 240がミディアムサイズという位置づけです。 特に注目したいのは、Vblock System 540がオールフラッシュストレージ構成という点です。 オールフラッシュストレージのEMC XtremIO搭載 Vblock System 540はストレージにEMCのXtremIOを搭載。XtremIOはオールフラッシュストレージとしてフラッシュに最適化されたスケールアウト可能
保存されている内容を自動的にクラウドへ転送する機能を持つストレージ、いわゆるクラウドストレージゲートウェイのベンダ「TwinStrata」を、EMCが買収したことをTwinStrataが明らかにしました。 パブリッククラウドのストレージをオンプレミスのバックアップに利用することは、クラウドの典型的な利用法の1つです。オンプレミスのストレージに保存した内容を自動的にクラウドへ転送してくれるクラウドストレージゲートウェイは、パブリッククラウドの利用を促進するものとしてクラウドベンダ側が積極的な展開を見せていました。 Amazonクラウドは2012年に「AWS Storage Gateway」を発表。サーバをストレージアプライアンス化するソフトウェアで、このストレージに保存した内容は自動的にAmazon S3に保存されるようになっています。 マイクロソフトも2012年にハードウェアとしてクラウド
EMCジャパンは6月18日、Software Defined Storage(以下、SDS)に関するEMCの取り組みを説明した。このうち7月1日に国内提供開始のSDSコントローラ「ViPR 2.0」については、「ビッグデータ基盤実現に向かうSoftware Defined Storageコントローラ」という記事で紹介した。本記事ではEMCのSDSに関するもう1つの取り組みであるScaleIOについて、同社の創業者であり、現在、EMCのアドバンスドソフトウェア部門SDS/ScaleIO担当ジェネラルマネージャー兼バイスプレジデントを務めるボアーズ・パルギー(Boaz Palgi)氏から追加的に得た情報を含めてお伝えする。 ScaleIOは汎用コンピュータにインストールしてスケールアウト型のブロックストレージがつくれるソフトウェア。国内では6月18日に販売開始で、ライセンスは1TB当たり9万9
アンディ・ベクトルシャイム氏が開発中の次世代フラッシュストレージを推測してみると、EMCはサーバベンダとなる 今週最大のニュースの1つは、EMCがアンディ・ベクトルシャイム氏らのフラッシュストレージ企業「DSSD」を買収したと発表したことでした。 ベクトルシャイム氏といえば、例えばサン・マイクロシステムズやアリスタネットワークスなどで数多くの技術的革新を実現してきた伝説的な人物です。その人がストレージの分野でどのような技術的革新を見せてくれるのか非常に楽しみな一方で、今回の発表ではDSSDがどのような製品を開発しているのか、具体的な説明はほとんどありませんでした。 DSSDが開発中の製品は「サーバサイドフラッシュの次章(The NEXT Chapter)を開くものだ」と説明され、次のような特徴を持つのだそうです。 ラックスケールのフラッシュストレージ 数百テラバイトのストレージもしくはメモ
変わるストレージの巨人EMC、戦略の中心にソフトウェア。ViPRによるSoftware-Defiend Storageを強化。EMC World 2014 今年の1月にEMC Information InfrastructureのCEOに任命されたばかりのDavid Goulden氏は、EMC World 2014初日の基調講演の締めくくりに「EMCはすべてのストレージのオーケストレーションを、ViPRのSoftware-Defined Storageによって提供する。これによって誰もがプライベートクラウド、パブリッククラウドの情報インフラを構築できる」と述べて、下記の図を示しました。 これはストレージベンダ最大手であるEMCの戦略が、優れたハードウェアとしてのストレージの提供だけでなく、優れたストレージソフトウェアの提供にも置かれるようになったことを象徴しているように映ります。 ブロック
EMC、アンディ・ベクトルシャイム氏のフラッシュストレージ企業DSSDを買収。桁違いのIOPS実現へ。EMC World 2014 アンディ・ベクトルシャイム氏はサン・マイクロシステムズをビル・ジョイ氏らと設立し、まだ設立される前のGoogleの最初の投資家となり、最近では超高速のネットワークスイッチベンダのアリスタ・ネットワークスを起業するなど、IT業界ではすでに伝説的とも言える存在です。 そのベクトルシャイム氏が関わるフラッシュストレージの企業DSSDを、ストレージ大手のEMCが買収したと、ラスベガスで開催中のイベント「EMC World 2014」で発表されました。 DSSDの会長であるBill Moore氏はEMCでDSSDビジネスを主導し、DSSDチェアマンのベクトルシャイム氏は戦略的アドバイザーとなる予定。 DSSDが開発中のフラッシュストレージは来年出荷予定ですが、具体的にど
EMCはラスベガスで開催中の「EMC World 2014」で、クラウドスケールのストレージを簡単に実現できるアプライアンス「EMC Elastic Cloud Storage Appliance」(EMC ECSアプライアンス)を発表しました。 EMC ECSアプライアンスはコード名Project Nileと呼ばれていたもので、オブジェクトストレージ、HDFS、ブロックストレージに対応。エクサバイトクラスまで拡張でき、企業のデータセンターからデータセンター事業者まであらゆる環境に対応できるというもの。 内部は同社のSoftware-Defined Storageを実現する「ViPR」ソフトウェアとコモディティサーバ(x86サーバ)で構成されており、これによって安価かつ柔軟なストレージ機器を実現しています。 同社はViPRの新バージョンとなる「ViPR 2.0」も合わせて発表しており、この
オープンソースとして開発されているPaaS基盤ソフトウェアの「Cloud Foundry」は、当初VMwareが開発し、その後VMwareとEMCが合弁で設立したPivotalに開発が移管されました。そのPivotalは2月24日、EMC、IBM、HP、SAP、Rackspace、VMwareらと「Cloud Foundry Foundation」を設立し、Cloud Foundry開発のガバナンスを移管すると発表しました。 PivotalからCloud Foundryへの移管は今年の夏までに行われる予定です。 IBMやHPもCloud Foundryサポートを表明 この移管に際し、PivtalのCEOポール・マリッツ氏はブログで次のように書いています。 This foundation will be dedicated to the evolution of the Cloud Foun
EMC、Software-Defined Storageを実現するViPRの無償ダウンロードを開始。本番環境以外の利用は無制限 複数のストレージを束ねて1つの大きな仮想化ストレージアレイとして扱い、必要に応じてそこからストレージをプロビジョニングし、利用可能にする機能を備えているのが、EMC製のソフトウェア「ViPR」です。いわゆるSoftware-Defined Storageを実現するソフトウェアとされており、EMCのストレージだけでなくNetAppなど他社のストレージもサポートします。 ViPRは、昨年2013年の5月にラスベガスで行われたEMCのイベント「EMC World 2013」で華々しく発表され、11月には日本でも正式出荷が開始された製品です。 米EMCは1月27日、このViPR 1.0を無償で公開し、誰でもダウロード可能にしました。同社グローバルシステムエンジニアリングS
VMwareとEMCが、Greenplum、Spring、Cloud Foundryなどを集めた新組織「Pivotal Initiative」を設立。PaaSとビッグデータに焦点 VMwareとその親会社のEMCは、クラウドの開発プラットフォームとビッグデータに焦点を当てた新組織「Pivotal Initiative」を発表しました。新組織の責任者は、先日VMware CEOを退任しEMCのチーフ戦略オフィサーに就任していたポール・マリッツ氏が就任します。 Pivotal Initiativeは、VMwareとEMCから以下のチームを集めて組織されます。 EMCでデータウェアハウス向けデータベースやHadoopを提供していたGreenplum EMCが3月に買収したばかりで、開発コンサルタントのPivotal Labs VMwareでミドルウェアを提供していたSpring Sourceおよ
オンプレミスのストレージでDropbox的機能を実現。EMCが企業向け「Syncplicity」で新機能 米EMCは、企業向けのDropboxともいえるクラウドサービス「Syncplicity」に、オンプレミスのストレージを利用可能にする新機能を追加、β公開しました。 Syncplicityは昨年5月にEMCが買収したサービスで、DropboxやSugarSyncのようにPCのフォルダとクラウドのストレージを自動的に同期することができ、クラウド上のファイルはiPadやiPhoneのような社外のモバイルデバイスからも参照可能です。 同期されたファイルはこれまでSyncplicityのクラウドストレージに格納されていましたが、今回発表された新機能では、企業のオンプレミスのストレージ、具体的にはEMCのスケールアウトNASであるiSilonやオブジェクトストレージのAtmosを格納対象にすること
EMCがサーバサイドフラッシュの新製品投入、Fusion-ioとの競合強化へ。Violin Memoryもサーバサイドフラッシュ参入 サーバのPCIeにフラッシュストレージを直結することで、従来のストレージよりも圧倒的に高速なデータへのアクセスを実現するサーバサイドフラッシュは、新興ベンダーのFusion-ioがほぼ単独で切り開いてきたカテゴリです。いま、このカテゴリに相次いで競合ベンダからの製品投入が相次いでいます。 EMCジャパンは7日、同社のサーバサイドフラッシュであるXtremSFにeMLCチップを用いた新しいモデルを投入すると発表しました。 同社は昨年、SLCチップを用いたサーバサイドフラッシュ製品を1種類発表し、サーバサイドフラッシュ市場へ参入していましたが、今回はeMLCチップを用いて550GBから2.2TBまでの容量を持つ4つの製品を相次いで投入し、ラインナップの充実を図り
Cloud FoundryがPivotalへ移管。4月にはAmazonクラウドへのデプロイを簡単にしたTeam Editionを正式リリースへ VMwareとEMCが共同で、Greenplum、Spring、Cloud Foundryなどのミドルウェアを扱う組織「Pivotal Initiative」を設立すると発表したのが昨年12月。責任者は元VMware CEOのポール・マリッツ氏。 そして3月7日の昨日付けで、オープンソースのPaaS基盤ソフトウェアであるCloud FoundryがPivotalに移管したことがブログで発表されました。 この発表を行ったブログの記事「Cloud Foundry is Open and Pivotal」では、外部開発者の協力を求めてCloud Foundryがオープンな開発を行っていることを改めて強調しています。 四半期ごとのロードマップも公開 オープ
EMC、他社製品も含めた仮想ストレージアレイを構成するプラットフォーム「ViPR」(バイパー)を発表。EMC World 2013 EMCはラスベガスで開催中のイベント「EMC World 2013」で、クラウド向けストレージプラットフォームとなる「ViPR」を発表しました。 ViPRは、ストレージの容量や性能をアプリケーションから必要なだけ呼び出して利用できることを目指したもので、EMCは「Software Defined Storage」を実現するストレージプラットフォームだと呼んでいます。 ユーザーはカタログからストレージを指定できる ViPRは既存のストレージが持つ容量、性能、機能の情報をなどの情報を集めてカタログ化し、全体を「仮想ストレージアレイ」とします。ユーザーは管理画面からこのカタログを参照し、必要なストレージを要求すると、仮想ストレージアレイからそれが切り出されて利用可能
Hadoop+SQL+インメモリ、マルチクラウド対応の「Pivotal One」プラットフォーム発表。EMC World 2013 EMCがラスベガスで開催中のイベント「EMC World 2013」。2日目の基調講演には、EMCとVMwareが設立した新会社「Pivotal」のCEO ポール・マリッツ(Paul Maritz)氏が登壇し、クラウド時代のアプリケーション基盤となる「Pivotal One」を発表しました。 Pivotalは、EMCが買収したGreenplumや開発コンサルタントのPivotal Labs、VMwareが買収したSpring SourceやCloudFoundryなどのチームを集めて12月に発足した組織。今月から正式な企業としての活動を開始しています。 Pivotal Oneは、ビッグデータとクラウド時代のアプリケーション基盤として、同社が今年末にリリース予定
Amazon EBSのように、ソフトウェアでスケーラブルなブロックストレージを実現するScaleIO、EMCが買収。フラッシュストレージと統合へ ストレージ大手のEMCが買収を発表したScaleIOは、スケーラブルなブロックストレージを実現するソフトウェアベンダです。同社のScaleIO ECSを用いると、Amazon EBSのようにソフトウェアの設定だけでサーバから利用するブロックストレージの容量や性能を設定できるようになります。 EMCはこれによって、クラウドプロバイダー向け、あるいはプライベートクラウド向けのストレージ市場に向けて、スケールアウト可能なブロックストレージのソリューションを手にしたことになります。 フラッシュとスケールアウト可能なブロックストレージを統合 一般にブロックストレージはサーバに直接接続ストレージ、あるいはiSCSIやSAN(Storage Area Netw
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