気温が変動し、異常気象が当たり前のようになっている。長いスパンでみれば、地球がその周期に突入しているともいえるが、その影響を受け淘汰されかかっているものもある。 現在、ある種の作物の生産が危機にさらされている。そうした傾向がさらに進めば、流通量が減り、食べられなくなる食材がでてくる可能性がある。あるいは超高価になる可能性もある。 スタンフォード大学食料安全と環境センターの副センター長であるデビッド・ロベル氏によると、「一般に農業は繊細」であり、「世界の終わりではないが、懸念に足るだけのある大きな問題になる」という。 農業と気象変動の関係 この画像を大きなサイズで見る 主要な問題の1つは二酸化炭素(CO2)だ。植物はこれを用いて光合成を行う。ゆえに一部の専門家はCO2の増加は農業に好ましい影響を与えると主張する。 しかしロベル氏はこれとは意見を異にしている。CO2は農業における数多くある要素