高齢者への新型コロナワクチンの接種が始まりました。予約が大変そうですが無事に多くの人が接種を終了することが望まれます さて、近年、内服薬や点滴薬の進歩によりあまり筋肉注射をしなくなりましたので、改めて筋肉注射の手技を学びなおす必要があります。 日本医師会のホームページに推奨される筋肉注射の方法が記載されています1)。 それによると、 ●注射部位は三角筋の肩峰より2~3横指下中央の位置です。 ●三角筋をつままず、広げて圧迫固定します。皮下組織が手繰られて厚くなりますと針先が三角筋に届かなくなります。 ● 注射針を皮膚に対して斜めに刺入している報道が見受けられますが、注射針は必ず直角に刺入してください。 ●刺入れの深さは体型により13 ㎜~20 ㎜が目安です。 ● シリンジ陰圧確認を行わないことで、筋肉組織損傷による免疫獲得減弱を回避します。 ● 神経損傷を避けるため、刺入時に異常の訴えが無い