京都アニメーションが2016年に制作した『映画 聲の形』。 感動的な物語や、巧妙な演出などの評価が高く、根強い人気を誇るアニメーション映画で公開当時も20億円以上の興行収入を獲得しました。日本では、TVアニメーション発の映画やスタジオジブリ作品などが高い興行収入を獲得することが多いのですが、それらに該当しない本作が、漫画が原作とは言えど、これだけの人気を獲得することは珍しいと言えるでしょう。 作中ではいくつもの言葉にされないものや、逆に言葉以外で示されるものが多数存在します。そんな一つ一つを気づかずにおくのはもったいありません。ということで、今回は、『映画 聲の形』が言葉にしていない、いくつかのことを紹介していきます。 『映画 聲の形』(2016)あらすじ 小学生の石田将也のクラスに転入してきた西宮硝子。彼女は、先天性の聴覚障害をもっていて、うまく言葉を聞き取ることや会話することができなか